【実施概要】

  • 日程:2017年8月8日(火)〜8月11日(金)
  • 会場:国立曽爾青少年自然の家(奈良県宇陀郡)
  • 参加対象:中学3年生~高校3年生および年齢該当者で、異文化交流に興味と意欲を持ち、集団生活に心身ともに適応できる方
  • 参加費:25,000円(宿泊費、食費、貸切バス代、保険料含む)

今年は「今を大切に」というテーマのもとでスタッフ一同運営してきました。参加者には今しか出来ない出会いを通して自分のこれからやりたいことを見つけるきっかけになってほしいという意味があります。
さらに、このテーマの「今」には、参加する中高生及び留学生だけで無くスタッフの「今」の意味も含まれています。これは、責任者である私が昨年度のキャンプを通して多くの経験・仲間を得ることが出来たこともあり、参加者が楽しめる物を作るためにスタッフ自身が楽しみ成長してほしいという意味を含んでいます。
そこで、プログラムごとにチーム分けを行ない多くの人に声をかけることが出来る企画を考えました。

本キャンプでは飯盒炊爨やキャンプファイヤーなど参加者から人気のプログラムを多く取り入れました。中でも特に力を入れたプログラムが、昨年度参加者から好評であった母国語を使用してのフリータイムです。
毎年のサマーキャンプでは留学生の学びの場とするため英語の使用を禁止していました。しかし、昨年国際交流企画として母国語の使用可能なプログラムというものをもうけたところとても好評でした。そこで、本年度も企画しました。
そして、参加者が海外に興味を持つきっかけとなる企画としたいと考え、海外の生活を題材にしたクイズを全体で行った後、言語の制限を設けないフリータイムの時間を設けました。その中でキャンプスタッフの中で留学経験のあるスタッフが、留学時の生活を紹介するブースを作ったところ多くの参加者が興味を持ち真剣に話を聴いていました。
留学に興味の無かった参加者の中にはこのプログラムを通して、留学生の母国に行ってみたいという意見もありました。

さらに、力を入れてきたプログラムがもう1つあります。それは3日目の夕方に行なったディスカッションのプログラムです。このプログラムはキャンプのテーマである「今を大切に」を実感してほしいという思いで企画しました。
このプログラムでは班ごとに分かれて、それぞれの班が「未来の自分のために今何が出来るか」というテーマのディスカッションを行ないました。
ここで行なったディスカッションは、同じテーマで行なっていますがグループ各班の担当となっているグループリーダーのスタッフが、より具体的にテーマを絞っているので内容は班ごとに違います。それぞれの班で参加者たちが自分の今とこれからについての話をしている姿が見られました。

これら2つの企画以外にもアイスブレーキングのプログラムでは施設内の見学も兼ねてチェックポイントをまわりゲームを行い、3日目にはチームに分かれて運動会を行ないました。さらに、キャンプ前日の台風の影響で少し予定と変わりましたが、曽爾高原を散策するアクティビティも行いました。

今年度サマーキャンプは、前日に台風が接近するといったトラブルに見舞われ、参加予定の中高生のキャンセルなども数件ありましたが、奇跡的に全日予定通り開催することが出来ました。
キャンプ初日は参加生及び留学生それぞれにぎこちなさも見られましたが、2日以降積極的に周りとの話を楽しむ参加者の姿を見ることが出来ました。特に3日目の運動会ではチームが一丸となり競技に取り組んでいました。
4日間という短い時間の中で、日本人中高生たちは留学生から自国での暮らしを直接聞くことができ、海外への関心・知識を深め、最終日には「留学に行きたい」や「外国語をもっと学びたい」などの言葉を聞くことが出来たという点で多くの参加者にきっかけを与えることが出来たのではないかと思います。

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