【実施概要】

  • 日程:2018年8月6日(月)~8月9日(木)
  • 会場:ふくべの里粥川バンガロー村(岐阜県)
  • 参加対象:中学3年生〜高校3年生および年齢該当者で、異文化交流に興味と意欲を持ち、集団生活に心身ともに適応できる方
  • 参加費:25000円(現地集合23000円)

今年度の目標は、「最高の仲間と出会うこと」「新しい自分と出会うこと」でした。そのため今年度のAFS東海国際交流キャンプ(以下:当キャンプ)では、「meet」というテーマを設定しました。当キャンプを通して、普段関わることの出来ない多くの人と交流することにより、今後に繋がる何かを得たり、考えたりしてほしい、また、様々な人がいる中で、個性を大切にし、互いに理解し認め合えるようになってほしい、という願いを込めました。キャンプ参加者(以下:キャンパー)のキャンプへ参加した理由や意気込みはそれぞれ異なりますが、そうした違いから新たな考えを得たり、交流を深めたりしてほしいと思いました。

バンガロー到着後、初めて顔を合わせるキャンパーの緊張をほぐすためにアイスブレーキングとして簡単なゲームを行いました。その後、留学と日本人が混ざった10人程度のグループに分かれてカレー作りをしました。火起こしや、料理を通して、グループの仲間と協力することで交流を深めることが出来ました。また、楽しさや大変さを共有し、協力して乗り越えたことも良い経験になったと考えています。そして夕食後はペンライトアートと花火をしました。ペンライトアートではキャンプの思い出を写真として残すことが出来ました。バンガロー到着直後は緊張していたキャンパーでしたが、留学生も日本人も混ざって花火を楽しんでいました。

2日目、朝はキャンパー全員でラジオ体操を行いました。その後、グループに分かれて朝食を食べ、ドリームキャッチャーを作りました。うまく進められる子とそうでない子がいましたが、グループ内で教えあって作っていました。昼食には、トルティーヤと流しそうめんをいただきました。初めて流しそうめんをした子も多く、流しそうめんを楽しんでいる様子でした。昼食後は川に入ったりして過ごしました。夕食にはバーベキューをしました。グループで1つの鉄板を囲んでバーベキューをすることでグループの一体感がより増したように感じられました。夕食後は、日本人、留学生共に浴衣を着て、バンガロー村のある美並町の太鼓グループである美並太鼓さんの和太鼓演奏を楽しみました。また、和太鼓を体験する機会もいただき、キャンパーは思い思いに演奏をして、日本の文化を肌で感じていました。

3日目の朝もキャンパー全員でラジオ体操を行いました。午前はバンガロー村周辺を散策するオリエンテーリングを行いました。オリエンテーリング中、クイズに答えたりグループごとにユーモア溢れる素敵な写真を撮影したりしました。オリエンテーリングでは、クイズの答えを一緒に考えたり、グループの子といろいろな話をしたりすることで交流を深められたのではないかと思います。午後は留学や夢などテーマに沿って話をしました。留学に興味がある人ない人、実際に留学に来ている人、様々な人と色々な話をすることで、何か自分の中で気づきや、変化が起こるきっかけに繋がったのではないかと思います。夕食にはすき焼きをいただきました。屋外で火を起こして食べるすき焼きは評判も上々でした。夕食後はタレントショーを行いました。タレントショーでは各グループがそれまでに自由に準備してきた歌やダンス、劇などを発表しました。タレントショーの準備は、スタッフは関わらずにキャンパーだけで進めますが、みんながそれぞれ案を出したり、教え合ったりする中で仲が深まっていました。どのグループも短い練習時間の中でよくここまで仕上げられたな、と感心するものばかりで、グループの個性が溢れていました。また、グループ一体となって楽しそうにしている姿やひたむきな姿に感動しました。タレントショーの後は、みんなが待ちに待ったキャンプファイアーをしました。キャンプファイアーの点火式があり、その後、キャンパーとスタッフ全員で燃えている組木を囲い、歌に合わせて踊ったり、アップテンポの曲になると走り回ったり、全員で合唱したり、一体となって楽しんでいました。

4日目もラジオ体操を行い、朝食を食べた後、お世話になったバンガロー村の清掃を行いました。そして、閉会式が終わるといよいよ解散で、別れを惜しんだり、記念撮影をしたり、最後の時間をそれぞれが思い思いに過ごしていました。帰りのバスの中では、はじめは距離のあった日本人と留学生も、仲良く話しており、最後の最後までキャンパー達は笑顔でした。

キャンプを通して様々な考え方を持った日本の高校生、留学生、スタッフが出会い、それぞれの価値観を共有したことで成長できたと思います。特に留学生にとってホストファミリーから離れたコミュニティでの出会いは数少なく、とても貴重だったと思います。留学生の子が最初はあまり話せていなかった日本人のキャンパーと日を追うごとに仲良くなっていく姿や笑顔を見ると、スタッフとしてキャンプを運営してよかったと心の底から思います。住む場所は違いますがこのキャンプを通した出会いを大切にして、またどこかで再開をし、このキャンプのことやこれからのことを話し合ってほしいとスタッフ一同願っています。

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