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倉橋雅彦さん
三井物産株式会社 M&A推進部 金融事業室長
(AFS32期生 1985年~1986年)

1985年ニュージーランドへ留学。帰国後は、東京大学法学部に進み、三井物産に入社。インドネシアでの語学研修を経て、香港に3年、アメリカに6年駐在する。主にM&Aに携わり、総合商社という舞台でグローバルに活躍している。

—高校生で留学するからこそ、身に付けられるスキルやノウハウを教えてください。

大学生での留学と、高校生での留学で決定的に違うのは、留学期間中のライフスタイルだと思います。高校生は家族と寝食を共にして、学校に行けばクラスがあって、クラスメートと深く関わっていくので、関係が非常に濃くなります。
一方、大学生以降になりますと、どこかのご家庭にお世話になるにしても下宿人というケースがほとんどです。そういう意味で、高校生での留学は、深い、真の異文化体験ができるチャンスだと思います。

さらに、このような環境で高校生が1年過ごしていくためには、自分が何者かということを相手にしっかりわかってもらわなければいけません。例えば、近所のご家庭や留学先の友達の家に招かれることも多く、そこで「JAPANはどういうところだ」とか「JAPANの高校生はどういう風なんだ」ということを常に聞かれますが、そこで一人の日本人として、知っている限りのことをアピールしながら生活をしていくわけです。
そうして生活しているうちに、海外の人とコミュニケーションをとって、相手のことを分かり、自分のことをわかってもらうというスキル、つまり異文化への適応能力が自然に身についていくのです。この異文化への適応能力が備わってしまえば、昨今言われているグローバル化というのはあまり怖くありません。

高校生留学と大学生留学の違い (動画メッセージ)

—世界のグローバル化における現状と、これから社会にでる人たちの活躍の舞台について教えてください。

グローバル化の流れというのは、進むことはあっても戻ることはないと思います。そういう状況の中で内向きの志向でいると、やっぱりグローバル化って嫌だなと思ってしまうと思いますが、異文化への適応能力が備わっていると、「国際舞台を相手に勝負するのか。面白いな、ひとつやってやるか」という風に、明るく前向きに臨めると思います。
さらに以前までは、国際舞台で戦うのは一部の選ばれたエリートで特別な人というイメージだったと思いますが、グローバル化が進んだおかげで、チャレンジしようと思えば、国際舞台で活躍できるシーンがけっこう転がってきていると思います。ですから、若いうちから異文化へ対応する能力とか、世界の中で一人の日本人として生きてく力を身につけて、明るく楽しくグローバル化時代を生き抜いていっていただきたいと思っています。

グローバル社会に向けて10代から身に付けたいこと (動画メッセージ)

—10代留学がその後の人生に与えてくれる価値について教えてください。

高校生の時に視野を広げるということが、人生の選択肢の多様化につながることは自信を持って言えますね。高校生の時に海外の文化に触れ、グローバル化を自然に受け入れることができるようになると、その後の、大学や勤務先さらには居住地の候補が世界中になってくるからです。
中には、高校でみっちり受験勉強して大学に行ってから考えればいいじゃないかという意見もありますが、そもそも三年間みっちり受験勉強すれば、必ず志望校に入れるとは限りません。それならばチャレンジしたいと思ったときに行動して、国内で受験勉強だけをしていては付けられない力を身に付けて、次の人生に活かしていく方が、確実に将来が広がります。
世間でも、グローバル人材、国際化に対応できる人材が多く求められ始めています。その能力をつけるやり方はいろいろとあると思いますが、高校留学が一つの大変有効なやり方であるというのは、間違いありません。

10代留学の価値 (動画メッセージ)


この記事のカテゴリー: インタビュー・座談会 ニュージーランド

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