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大武正樹さん (AFS29期生 1982年~1983年)
NHK国際放送局 チーフ・プロデューサー

上智大学卒業後、NHK入局。NHKの海外向けラジオ「Radio Japan」の記者、アナウンサー、英語ニュースのライター・エディターを担当。
ワシントンのAP通信社派遣などを経て、現在は海外向け英語ニュース番組「NEWSLINE」のテレビデスク。

—グローバルに活躍するために必要な素質とは何だと思いますか?

金子みすゞさんの作品に『大漁』という詩がありますが、この詩は、いわしがたくさん獲れて海面から上の人間世界では大漁だとみんな喜んでいるけれど、海の中では何万匹ものいわしの弔いをしているという内容で、海面の上か下かで見方が全く違います。このように、ものの見方はひとつではないという視点は、確かに必要だと思います。
例えば権力者が「右だ」と言っても、「私は左を向く」とか、「いや右は向かなくていい、右は間違っている」と言える人がひとりはいてほしいですし、もしリーダーシップをとるタイプであれば、そういう人にも耳を傾ける人になってほしいですね。リーダーというのはどれだけ少数意見に耳を傾けられるかという度量の大きさが問われるのだと思います。

グローバルに活躍するために必要な素質 (動画メッセージ)

—AFSでの体験はその後のキャリアでどのように生きていますか?

ホストファミリーとよくテレビのコメディを見ていたのですが、みんながゲラゲラ笑うところで、私は意味がわからずに、ひとりだけ取り残されていました。しかし、そういうときも含めて、暇さえあればメモをとって、年の近いホストシスターに聞いていました。
人から言われて調べるのではなく、自分の中で疑問に思ったこと―私は「疑問の芽」と呼んでいるのですが、それに対して自分で水をあげて、土を変えて、ケアをしていると、花が咲きます。花が咲くというのは、自分の中できちんと理解して使える状態になるということですね。ひとつひとつそういうことを繰り返してきたので、ニュース原稿を書いたり、他の人が書いた原稿をチェックしたりする今の仕事で役に立っていると思います。

AFS体験は後のキャリアにどう生きているか (動画メッセージ)


この記事のカテゴリー: インタビュー・座談会 アメリカ

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