グラシアス、スペイン!! R.H.(2001年帰国)
『さんさんと降り注ぐ太陽。見渡す限りに広がる向日葵畑とオリーブの木』これが、留学前に私が持っていた、スペインのイメージでした。
私が派遣されたのはスペインの北西部に位置するガリシア地方。
気候はイギリスに似ているらしく、雨の降る日がとても多くて冬には厚手のコートも必要なほどの寒さでした。
また、日本人にはお馴染みの闘牛やフラメンコといったような文化もここでは全くといっていいほど見ることは出来ませんでした。
スペインでは地域によって強烈な個性を持っており、地域が違えば国が違うと思われるほどなのです。
さて、そんな場所で過ごした私の留学生活だったのですが、その中味はとても充実したものでした。上に書いたような『スペインらしさ』はありませんでしたが、この地方に住む人、文化に魅了されどっぷりとつかってしまったからだと思います。
留学当初は、なかなか人間関係がうまくいかなかったり、コミュニケーションをとるのに苦しみました。毎日辞書を持ち歩いて、わからない言葉はメモをとって調べ、なんとか早くスペイン語を覚えようと努力しました。
それは一日も早くホストファミリーや友人に自分がどういう人間なのか、日本人はどういう考えを持っているのかを理解し、認めてもらいたかったからです。外国でよい人間関係を築くには、そういったことがとても大事だと思います。
中盤から後半にかけては、語学にもそこまで苦しむこともなく、周りからも認めてもらえるようになっていたと思います。
友人やホストファミリーとの外出やイベントも増え毎日が楽しくて充実していました。大好きなサッカーも地元のクラブチームに入れてもらいプレーすることができました。また、毎週末にはプロの試合をスタジアムで大声を張り上げて観戦したり、バルや友人宅にみんなで集まって応援歌を合唱しながら地元のチームを応援したりしていました。
特に後半の日々は本当に充実していて、留学してからずっと書き続けていた日記も書き忘れるほどのものでした。
帰国の日には大勢の友人が見送りに来てくれて、帰国するのが本当に嫌になりました。
今私は大学でスペイン語学科に入り、スペイン語はもちろんスペインの歴史や文化などを主に学んでいます。自分が留学中に目で見てきたものや、聞いてきたものと、今知識として勉強しているものが合わさった時に、あらためてスペインという国を見直せ、また自分の留学生活を見直せるのがとても新鮮で、嬉しいです。
留学はただ行っただけではなく、帰国してからも大きな意味があるのだと再認識しています。
今後もこの自分だけの大きな経験を生かして、さらに向上していきたいと思います。
グラシアス、スペイン!!

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