![]() ![]() 2003年~2004年 ドイツ留学 名前: 清水香織 年齢: 22歳 所属: 4年制私立大学法学部 |
▼留学先で心に残った言葉・出来事は?
「あなたは肘を張らなければいけない」。これは、よく東洋系とドイツ人のクラスメートに言われた言葉です。
カフェなどでなかなか注文をとってくれないドイツ人がいたときに“あなたは東洋人なんだから強く言わないといけないのよ”という意味で言われました。まだ東洋人に対して差別のあるのか…というショックを感じたと同時に、自分を理解し、気遣ってくれるかけがいのない友人ができたことに感動しました。
最後の日、クラスメートが日本の国旗とドイツの国旗をたくさん教室に飾りつけ、巻き寿司まで手作りしてくれたサプライズパーティーは、一生忘れません。ホストファミリーの家で、何度か一緒に巻き寿司を作ったことのある友達が、見よう見まねで作って用意してくれていました。最後の最後のスピーチでは、なにを言ったか忘れるくらい泣いてしまいました。その友達とは今でも毎月チャットや手紙の交換をしています。
▼今やっていること、目指していること、関心のあることは?
現在は大学で法律(主に民法)の勉強をしています。留学を通して学んだドイツ語も、文献を読んだりする際大いに活用しています。またAFS学生ボランティアを通して、広報やマーケティングに興味を持ち、独学でマーケティングを勉強しています。目指すべきものがまだ見つかりませんが、時間をかけてゆっくりと探そうと思っています。
▼留学して苦労したこと、良かったこと、感動したことは?
留学して3ヵ月でホストチェンジをしたとき、初めて母親が電話をくれました。母の声を聞いて思わず涙すると、「あなたが自分で決めて留学したんだから、自分でどうにかしなさい。私は今すぐに駆けつけることなんてできないのだから」と、電話を切られてしまいました。その時は複雑な心境でしたが、顧みると、自分が生まれて初めて「これからどうすべきか、どうやって留学生活を乗り越えるべきか」と、自ら選択するきっかけになりました。それは親のありがたみ、親の偉大さに気づいた瞬間でもありました。
親には帰国後、何に対しても素直に「ありがとう」「ごめんなさい」を言うようになったといわれました。いかに周りの人間に助けられているか、普段の生活ではなかなか感じることのできないことを感じられる人間に、一歩成長できたように思います。
▼受験に対する留学の影響は?
一浪して、受験に臨みました。受験ではドイツ語、英語の両方を使いました。英語の単語や文法は『外国語に対する抵抗感』が留学によってなくなり、すんなりと頭に入りました。
また、留学したばかりの頃は、言葉がわからなくて孤独を味わったり、不慣れな場所で道に迷ったり、と苦労していたので受験があまり苦には思いませんでした。留学の1年は、勉強する楽しさを感じた1年でもありました。
▼これから留学を考えている後輩に一言
高校生活から1年間抜け出すことに、私は躊躇もしました。大勢の友達がいて、毎日こんなに楽しいのに、1年間みんなから離れたら、友達が遠ざかることが怖かったです。しかし、留学中には、親はもちろん友達から届く手紙が何よりも励みになりました。そして、高校を卒業して4年が経ちますが、いまだにかなりの頻度で会っています。私はたまたまドイツに留学しましたが、未知なる国になればなるほど、大きな発見があるのではと思います!


