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留学体験談 ブラジル

みきさんのブラジル留学Q&A


【派遣国/都市】 ブラジル/ブラジル南端RS州の田舎町Nova Roma do Sul
【言語】 ポルトガル語
【ホストファミリーの構成】 お父さん、お母さん
【現地の学校について】 Nova Roma do Sul町内唯一の公立の高校

Q:ポルトガル語の特徴と習得方法は?
 ポルトガル語と聞いてピンとこない方が多いと思いますが、スペイン語・イタリア語・フランス語と同じくラテン語系の言語です。ポルトガル語はスペイン語から派生した言語なので、特にスペイン語とはとても似ていてポルトガル語が分かるとスペイン語も多少理解できるようになります。スペイン語からポルトガル語は同じようにはいかないらしいのですが、イタリア語なども似ている点が多々あります。

 私の派遣された町は、Nova Roma(新しいローマ)という名前からも分かるようにイタリア人移民の集落からなった町で、村と呼んだ方が正しいくらいの小さな町でした。今でも老人はイタリア語しか話せなかったり、子供たちも家ではイタリア語、学校ではポルトガル語で話すという暮らしをしていました。
私はこの町に来た初めての留学生というだけでなく、みなアジア人自体テレビで見たことがあるという程度で日本語はもちろん英語が話せる人は一人もおらず、到着したその日からダイレクトにポルトガル語で辞書を片手に会話をしなければなりませんでした。

 日本で少し準備はしていったものの、数字と挨拶程度しか知らなかった私は初日からBuon giorno!とイタリア語で挨拶をされるところから始まりイタリア語とポルトガル語の入り混じった環境で、途方に暮れました。
しかし英語が通じないためとにかく意思疎通を図るために、常に辞書二冊を持ち歩いて相手に一冊渡し、単語の交換をして会話していました。
私と話をしようといつも人が集まってきていたので、私は引きこもって勉強することを許されずとにかく起きている間は誰かと話をしていました。

 英語抜きでとにかく会話をたくさんしていたので、到着から数ヶ月後にほかの留学生と会った際、彼らに比べ私のポルトガル語はとても上達していました。発音や文法も、町の人たちが毎日根気よく教えてくれたので、3ヶ月目頃から、単語並べからだんだん文法などにも気を遣い始め、イタリア語とポルトガル語の単語の区別もつけられるようになり、私の場合7カ月経った9月に、突然すべてがつながってきれいなポルトガル語が話せるようになりました。
それから先は難しい内容の話にもついていけるようになり、初対面の人にはブラジル人と間違われるようにまでなりました。
よく3カ月目で突然しゃべれるようになる、といいますが、英語圏と違いスタートラインがゼロに近いため上達に時間がかかりました。しかし努力次第で、最終的なレベルに差はなくなると思います。

 非英語圏は受験に響くからと敬遠されがちですが、私はアルファベットの羅列と知らない単語への恐怖がなくなり、さらに似ている単語もいくつかあったので、大の苦手だった英語が帰国後一番の得意科目になり偏差値も30以上上がりました。
非英語圏に留学しても、各国からの留学生などと英語を使う機会はあるし、さらにもう一言語話せるようになる。さらにスペイン語やイタリア語なども若干理解できようになれるというおまけもつきました。
一度習得したものは一生の財産になるので、受験を理由に諦めてしまうのは、とてももったいないことだと思います。

Q:ホストファミリーとの生活は?
 私のファミリーは、ドイツ系ブラジル人とイタリア系ブラジル人の夫婦という、ブラジル南部の典型的な家庭でしたが、子供のいない中年夫婦でした。
さらにホストファザーは他の町に会社を持っており、Nova Romaで仕事を持っているホストマザーのもとへは週末しか帰ってこれなかったので、実質ホストマザーと二人暮らしでした。
 子どものいないひとり暮らしをしていた彼女にとって、いきなり言葉の通じない文化の違うティーンエージャーを迎え入れることは難しく、また私にとっても習慣がかなり違い、些細なことでよく喧嘩をしていました。
しかし住んでいる家はそこでも、町中みんな家族のようなところだったので、私とホストマザーが喧嘩をするとすぐに広まり町中から心配され、仲直りさせられたりもしました。
 留学中は様々な不満があったし、家を飛び出したこともありましたが、今となってはいい思い出で一緒に笑ってその頃のことを話せるようになりました。今新しい家を建設中らしいのですが、帰国して数年経ったのに電話で「ちゃんとあなたの部屋も作ってあるから、いつでも帰っておいで」と言われた時は、嬉しくて涙が出ました。
何度衝突したかわからないけれど、そのおかげで体当たりの人間関係を築くことができ、“ホスト”ファミリーではなく、本当の家族のようになれました。彼らは人に関係を聞かれると、私のことをうちの一人娘だ、と言って紹介するし、私も本当の家族のように思っています。

Q:帰国後の進路は?
 私のホストファザーはドイツ系ブラジル人で、ドイツ人移民の町で育ったため20歳までドイツ語しか話せなかったといい、彼自身はブラジル生まれブラジル育ちなのに“祖国ドイツ”への誇りとこだわりが強く、イタリア風に染まっていた私にいつもドイツやドイツ人の話をし、ドイツ語の挨拶も教えてくれたりしました。
さらにドイツとブラジルの関係は深くドイツ人留学生も多かったので、イタリア系の町にいながらドイツに興味を持ち、今大学でドイツ語を専攻していて今度はドイツに留学しています。
ドイツ語もまたゼロから学び始めましたが、一度ポルトガル語で経験しているので要領がなんとなくわかり、楽しんで学んでいます。
 国際関係の学部を選んだのは、ブラジルで各国からの留学生から様々な刺激を受け、それまで見えていなかった世界の様々なものごとに興味を持つようになり、もっと知りたいと思ったからです。
ニュースでインドネシアやチリでの地震を見ると友達の顔が浮かび大丈夫かな、とメールをしてみる。
戦争の話題が出ると、「自分の国は徴兵制だから、来年の今頃は戦地にいるかもしれない」と言った友達の顔が浮かぶ。
行った先の国だけではなく、そこで知った様々な国が身近なものになりました。
 南米のブラジルでイタリアを知り、ドイツに興味を持ちヨーロッパへ。AFSでブラジルに決まったときは、数年後まさかドイツにいるとは思いもしませんでした。
また海外に行く機会があると世界中のAFSの友達に連絡して会いに行ったり町を案内してもらったりし、一年間の留学で語学力や広い視野、精神的成長だけではなく、世界中の仲間たちというかけがえのない大切な財産も得ることができました。
留学はもちろん楽しいことばかりではなく、私は辛いことのほうがはるかに多かったけれど、辛かった分だけ成長できたしそれ以上のものを得ることができたと思っています。

えりさんのブラジル留学Q&A

【派遣国/都市】 ブラジル/ゴイアス州
【言語】 ポルトガル語
【ホストファミリーの構成】 お母さん、お姉さん、妹(当時18歳、16歳)
【現地の学校について】 私立コレジオ・アインシュタイン

Q1:なんでブラジル?
 私が留学をしたいと思った理由は、あの頃の生活に飽き飽きしていたからです。中高一貫校に通ってこのまま高校生になって大学生になって会社に入って働くのだな、と思うと自分の人生がとても個性のない、つまらないものになってしまうと思ったからです。
人と違うことをしたい、苦労は若いうちに買わなければと思いました。そんなとき日韓共催のワールドカップで優勝した時のブラジル人の優勝インタビューを聞いて「なんてメロディアスな言葉なんだろう!私も話せるようになりたい!」と直感的に感じ、留学先にブラジルを選ぶことにしました。

Q2:ホストファミリーは?
 ブラジルでは首都ブラジリアから車で2時間のアナポリスという所に住んでいました。ホストファミリーはお母さん、お姉さん、妹の3人でした。ブラジルは家族同士のつながりをとても大切にしている人々で、おばあちゃんやおばさんとも家族のような存在です。
滞在したところは町の中心街にある高層マンションでした。おじいちゃんがアラブ系、おばあちゃんがロシア系の家庭だったので食卓には様々な料理が上りました。

Q3:留学中大変だったことは?
  私はブラジルが大好きですが、文化的差異による行き違いに何度も泣き、イライラし、物や人に当たったりもしました。待ち合わせに必ず遅れてくる友達には呆れ果てたし、出かけようと言ってから30分は待たせるお姉さんにはイライラしたし、言葉がわからないがためにみんなと一緒に笑えない自分に泣きました。
親元を離れることをとても楽しみにしていましたが、ホストマザーに甘える妹を見るととてもうらやましくなって涙が出てきました。
それでもブラジルが好きなのはつらい経験より楽しい思い出がたくさんあるからだと思います。つらい経験が自分の糧になっていると考えられるようになったからだと思います。私は苦労をするためにブラジルにきたのだ、と思いだしたからだと思います。
このような大変な経験をしたからこそ今ブラジルが大好き!といえる自分がいます

Q4:留学して得たことは?
 ブラジルに留学して、真のブラジルを見ることができたと同時に、世界が抱える問題を肌で感じることができました。
ブラジルは現在経済成長が著しく、BRICs(新興国)の一角をなしていますが、経済成長と共に国内の社会格差が顕著になっています。
私はブラジルでストリートチルドレンを初めて見ました。帰るところがなく何人かでまとまってシャッターの前で寝ている子供たちを見てこれがブラジルの現実なのだとわかりました。
また社会格差をなくすために奮闘する人々(ホストマザーとその仲間たち)を見て、観光だけではわからないブラジルを見ていると感じました。


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