世界で出会ったAFS(5) ~アイスランドPart3~

2007/12/2 - Reported;

 Part3ではアイスランドの自然についてご紹介します。
アイスランドは北海道と四国を合わせたほどの小さな国ながら、そうは感じさせない大スケールの自然が広がっています。南東部に広がる欧州最大の氷河とは正反対に、島を横切る火山帯に沿って活火山が今でも活動しています。この「氷」と「火」いう真逆の地質がアイスランドの驚くべき大自然を形成しています。
今回は東西南北に広がるそれぞれの特徴的な美景を見て頂きながら、アイスランドの紹介を最後に締めくくりたいと思います。

 またアイスランドはオーロラが比較的簡単に、そして軽装備で見ることが出来る穴場です。通常だと9月から見られるということですが、今年はまだ十分に上空が冷えてないようで私の滞在中はまだ見ることが出来ませんでした。温泉に浸かりながらのオーロラ観賞をいつか必ずリベンジしてみたいです。

◆南部

 首都レイキャビックから車で1時間ほど東に進むと観光客必見の「ゴールデンサークル」と呼ばれるアイスランド特有の自然が集まるエリアがあります。北米大陸と欧州大陸を分ける地球の裂け目が見られる「シンクヴェトリル国立公園」、地下のマグマが地上へ突如熱湯を吹き出す「間欠泉(ゲイシール)」、氷河が溶けて大量の水が流れ落ちる荒々しい滝「グトルフォス」が見られます。

シンクヴェトリル国立公園
右が北米プレート、左がユーラシアプレート。今も毎年2㎝ほど東西に広がっているらしい。
裂け目の中央には地下水が湧き出ていて、奥底まで青く澄んでいて美しい


グトルフォス
アイスランド語で「滝」を「フォス」と言う。遊歩道で足がすくむ位、滝壺の際まで行くことが出来る。滝の周辺には防御柵や進入禁止区域が一切ない。これは国内どこの公園でも同じ

◆東部

 火山の痕跡が残り、1千万年以上前にできた溶岩台地で覆われています。
今でも氷河がこの溶岩台地を削りながら少しずつ前に進んできています。この辺りに国立公園があり、氷河探検ツアーも行っていました。ヨークルサゥルロゥン湖では、水陸両用艇で湖をまわることができます。気温はレイキャビックよりずっと寒いです。

ヴァトナ氷河
欧州最大の氷河で、総面積は8400平方㎞。
東京、神奈川、埼玉を合わせた面積がある。黒く見えるのは溶岩が砂になって付着したものでアイスランド特有のもの


ヨークルサゥルロゥン湖
氷河が後退してできた湖。大きさは20平方㎞、深さは200m。水陸両用艇で遊覧できる。
氷河は毎年100m前に進むが、湖は温暖化と海水の温度の上昇で200m後退している。よって、毎年100mずつ氷河が後退して湖が広がっている。温暖化の影響を目の当たりにした


◆北部

 北部の夏は白夜ゾーンで、気温も温暖なため真夜中のゴルフが人気だとか。沿岸部ではホエールウオッチングが楽しめます。地元の人は「99%くじらが見られるよ!」と言いますが、残念ながら私はその1%にあたってしまったようで、一緒だった乗客はみんなしょんぼりと降船していきました。
内陸は火山群と溶岩台地が広がり、海岸沿いは森林が広がっています。森林があるのはなぜかこの地域だけだそうです。

ミヴァートン湖
川が火山で流れ出た溶岩でせき止められてできた湖。水流で削られ湖の中に残された古い溶岩が美しい景色をつくっている


クラプラ山
1984年に爆発した火山口に水が溜まり湖となった。火口を一周できる散策道がある


デティフォス
欧州最大の滝。高さは約45mとそれほど高くないが、幅が100mで大量の水が怒濤のごとく流れている。火山灰が混ざっているせいか、泥水のように見える。周辺にはこのような瀑布がほかにも見られる


天然温泉
天然の露天風呂。アイスランドでは温泉が豊富で、どの地域にも必ず温水プールがあり、地元の人たちでにぎわっている。
ここは観光客は2000円弱と高め。お湯は38度前後で日本人にはちょっとぬるい。早ければ9月から頭上にオーロラが見られる。温泉に浸かりながらオーロラ観賞できるなんて本当に贅沢です


◆西部

 この地方は天気は変わりやすく、特に私が訪れた時は大荒れでした。まっすぐに立てないほどの強風が吹き、雨雲がいくつも通り過ぎ、ちょっと晴れ間がのぞいたと思ったら、また強い雨が降り出すといった具合。とても目まぐるしい一日でした。
そんな中、フィヨルド湾沿いの迫力ある絶壁や、崖が入り組む美しい景観を楽しみました。不思議と車から外にでると雨が小雨になったり、風も弱まったりして、なんだか自然の神様の恩恵を受けているようでした。雨が降ったりやんだりだったせいか、虹を7本も見ました。

スナイフェルスネース半島の奇岩。
海の浸食や風化で削られた溶岩が奇岩となって立ち並んでいる。半島北側の海岸線にはフィヨルド、南側は断崖絶壁の海岸が連なっている


ロゥンドランガル絶壁
このエリアは古い火山の爆でできた溶岩が海岸まで流れ込み、それが断崖絶壁となっている。
岩壁には海鳥が所狭しと巣を作っている。アイスランドは珍しい野鳥が多く見られ、バードウオッチャーの穴場だ。夏にはくちばしがオレンジのパフィンもたくさん見られる

フロインフォッサル
普通は上流に川があったり、湖があるものだが、この滝は溶岩台地の中から地下水が湧き出ている。なかなか不思議な光景だ