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こんにちは!今年の4月1日、タイに来てからあっという間なのですが、もうすぐで6ヵ月となります。この約半年間で様々なことを体験しました。
時には大笑いしたり、もちろん時には壁にぶつかったり…この半年間をタイで過ごして、思ったことや感じたことを書きます。

まず、私がタイに来るには今回の留学が初めてではありませんでした。母がタイ人で、母の家がタイの最北端の県、チェンライ県にあるので何度かタイを訪れる機会がありました。母親がタイ人でしかもタイに行ったことがあるならタイ語なんてペラペラ!! と思われるかもしれませんが、私のタイ語力はトホホ…と言ってよいくらい酷いものでした。知っている単語とジェスチャーで何とか会話できる程度のもので、そんな自分のタイ語力をどうにかしたい!! というのも留学を決意した理由の一つです。半年経った今では、ペラペラと言うことはできませんが日常会話なら難なくこなせるようになったと思います。タイ人と2時間でも3時間でも会話し続けるのも今となっては何の苦でもありません。これから更に自分のタイ語力を向上させていきたいです!!

次に、こちらでの生活について。さきほどは何度かタイに来ることがあると書きましたが、今滞在しているバンコクは今回が初めてで、チェンライ県とはまた違ったタイを体験しました。まず景色からちがいます。チェンライ県の祖母の村は、青く広がる空にどこまでも続く青緑色の田んぼがあります。一方バンコクは高々とそびえ建つビルに長々と続く道路!! バンコクでは交通渋滞がよくあり、特に雨が降ると全く車が進みません…。これにはタイ人もうんざりのようです。

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忘れぬうちにこちらのホストファミリーを紹介したいと思います。家族はホストファザー、ホストマザー、2歳年下のホストブラザーと同い年のホストシスターがいます。初めて会った日、ホテルにスーツケースを忘れたことを家に到着してから気付き、ホストファザーが2時間かけて取りにいってくればことも、今となってはファミリーの中で笑い話です…。
ホストファザーは日本で仕事をしたことがあり、なんと日本料理を作ることもできます。夕食にみそ汁がでてきて、その食後には日本のお茶までも出してくれた時は本当にびっくりしました!! しかもとても美味しいので感動です。
ホストマザーは私の学校の先生でもあります。学校に行くのに必要な制服やカバンや靴など何から何まで用意してくれて本当にありがたかったです。ご飯を食べる時などは、「これが美味しいから食べてみなさい」とどんどん私のお皿に食べ物を入れていきます。ふぅーお腹いっぱい…と思っていると、次は果物がでてきて本当に満腹になります。「もうお腹いっぱいだよ!!」と言っても「いっぱい食べて太らなきゃ、ねっ!!」と言ってどんどんと食べ物をくれます。また、日本語にとても興味があるらしく、「これは日本語で何て言うの?」とよく尋ねられます。「アツイ!」「サムイ!」「ネムイ!」と日本語で言う姿はとても可愛らしいです。
ホストシスターは学校で日本語を学ぶコースにいて、今年の10月には長野県に10日間行くことになりました。家には既にゆかたがあり、日本語キャンプの時にはそれを着ていてとても可愛かったです。 ホストブラザーとは最初どう接すればよいのかわからなかったのですが、日本のアニメや歌を通してどんどん仲良くなれました。もともと日本にも弟がいるのでホストブラザーと一緒にいるのはとても気が楽です。学校ではホストブラザーのクラスで柔道を学んでいます!! 日本で柔道を学んだことがない私が柔道をタイで学ぶなんてなんだか不思議ですね。「この技はどういう意味なの?」「日本では柔道をする前に礼をするんだよね!?」などといろんな質問をされます。ホストブラザーのおかげで友達がたくさん増えたと思います。

ホストファミリーは長期休みの間に様々なところへ連れていってくれました(3月~5月中旬ぐらいまでタイでは学校が休みです)。特にエキサイティングだったのはソンカーンです!! タイの旧正月に行われる水かけ祭りで、4月の一番暑い時期にあるこの祭りは本当に涼しくて気持ち良かったです!! ホストシスターとホストブラザーがシーロム通りというソンカーンで盛り上がっているところへ連れて行ってくれました。シーロム通りへ行く途中でも、もう既にソンカーンで水をかけ合ってきた!! という感じでびしょびしょにぬれた人達がいて本当にドキドキしました。そして電車から降りてシーロム通りに着くと、どこを見ても人、人、人!! ガンガン鳴り響く楽器と異常(?)なほどに盛り上がり踊ったり水をかけ合ったりするタイ人にびっくりさせられました。このどこからともなくあふれてくる活気はタイ特有のものだ! と感じました。何せ消防車までもが何台も出動して水をかけているので半端ないです。私もその活気にのみこまれ、水をかけられかけ返したりと、帰る頃には全身びしょぬれでした。ソンカーンのインパクトの強さとこの活気は忘れないでしょう。

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5月中旬からはいよいよ学校生活が始まりました。私の学校は生徒が2500人言除の中高一貫校で、とても賑やかです。生徒達のフレンドリーさにはとても驚きました。どこへ行っても「ハロー!」「ミサトー!!」「どこ行くのー?!」と声をかけられます。また「カワイイ」「オイシイ」「スゴイ」、はたまた「アジノモト(味の素)!」と声をかけられたりもします。タイの子たちは日本のことが本当に大好きです。そして日本のことをよく知っています。日本のマンガを見せてくれたり(もちろん使用言語はタイ語です)、日本料理店に連れて行ってくれたり、日本の歌手や俳優について語り合ったりとタイの子たちがこんなにも日本のことをよく知っていて嬉しかったです。「日本の東京に行って買い物がしたいなぁ」とか「日本に行って、雪で遊びたい!!」と皆が日本に行きたいと言います。タイ人から日本について聞いて、改めて日本って素敵な国なんだなと思いました。伝統ある建築物に美しい四季、美味しい食べ物にアニメーションなど…。こんなにたくさんの魅力があることを誇りに思います。

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さて、学校に通って最も驚いたことはオカマが多いことです!! 私のクラスにも少なくとも3人います。学校の中でオカマが何人…と数えたら結構な数になると思います。最初はどうやって接すればいいのかよくわかりませんでした。初めて話した時のインパクトの強さは今でも忘れられません!「わーお! 日本から来たのぉん? よろしくねぇ」と言われこれからやっていけるだろうか…と心配になりました。
タイにはオカマが多いとは知っていましたが、日本では見たことがなかったし、実際に会うととても印象が強かったです。最初は怖かったのですが彼(彼女?)ら女の子以上に女の子らしくて、優しくて、今となっては怖いとは思いません。
また男の子のような女の子もとても多いです。一目見ただけでは男の子なのか女の子なのかわからないほどです。このような女の子のことをタイではトムと呼びます。トムの女の子が女の子と付き合っていたり男の子が男の子と付き合っていたりと日本ではありえないようなことで本当にびっくりしました。でもそんなこともやはりタイでは普通のようで、私もオカマでもトムでも、別にいいじゃん!! と思えるようになりました。

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最後に。タイを訪れたことは何度かありましたが、バンコクで半年を過ごしてみて、既に知っていることよりも知らなかったことのほうがたくさんありました。本を読んだり、インターネットで調べて知るよりも、実際に行って、見て、聞いて、感じたほうが、学べることがたくさんあると思います。何事にも興味を持って向き合ってみることが大事だと思います。そして何といっても笑顔で人と接する!! 様々な場面でタイ人に助けられたり、話しあったり、出かけたりしましたが、いつでも笑顔に囲まれて私は過ごしてきました。友達には「ミサトはよく笑うね! タイ人よりもよく笑ってるよ!!」と言われびっくりしましたが、よく考えるとそれはタイ人が笑顔でいるからなのです。あのキュートな笑顔につられ、私もいつのまにか笑顔になっているのだと思います。私もいつでも温かく迎えてくれるタイ人が大好きです。
こんな素敵な体験ができているのも、かめのり財団、AFSの皆さんと日本にいる家族のサポートのおかげです。本当に心からの感謝の気持ちでいっぱいです。あと約5ヵ月しかありませんが、一日一日を大切にして色々なことを吸収したいです! ありがとうございます。

2011年10月 タイより
AFS58期生/(公財)かめのり財団奨学生 今泉美里

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