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ホストファミリーとその親戚、さらにその親戚と行ったカヌーキャンプ。3日で50㎞こぎました

オーストラリアに来る前に英語の勉強は熱心にしたが、実際もっとやればよかったなと思う。初めてホストファミリーに会ったとき、話したくても頭の中に単語や文法が浮かんでこなくて、思い通りに話せなかったのが自分でも恥ずかしかった。それでもホストファミリーは僕が言いたいことを最後までしっかり聞いてくれるし、わからないことはなんでも教えてくれた。
一番助けになったのはホストシスターだと思う。学校のことについていろいろ教えてくれたり、僕が友達を作る手助けをしてくれた(学校初日にホストシスターが友達を何人も紹介してくれた)。もしホストシスターがいなかったら、今より友達はぜんぜん少ないと思う。

ホストファミリーと話すのに苦労したのと同様に、最初は友達としゃべるのも苦労した。みんなしゃべるスピードがとても速い。それでもなんとか理解しようと、相手の口をよく見ていると、なんと言っているかはなんとなくわかるようになってきた。今でもまだ理解するのに苦労することが多いけど、以前よりはわかるようになってきた。友達に、英語うまくなったね、といわれることが多くなってきたのが本当にうれしく、自分の英語力は伸びているんだなーと感じた。

僕が留学生活で一番苦労したのは学校の授業だと思う。数学や体育は理解するのが簡単だが、化学や生物がとても難しい。化学は去年日本で習ったことと同じことをやっているのだが、日本語で覚えたことをすべて英語で覚えなおさなければならないことが大変だった。
授業だけでなく、課題にも苦労している。レポートの課題がとても多く、中には800字や1000字書かなくてはいけないのもあり、何を書けばいいのかさっぱりわからないこともある。それでも、ホストシスターや学校の友達、先生が助けてくれるときがあるので、理解できないことも解決できるようになった。
わからないことをそのままにしておくのはとても悪いことだ、といろんな人から言われたので、わからないことはしっかりとわからないと言うようにしている。

ホストファミリーは家族との交流をとても大切にしているということがわかった。週末にビーチやショッピングに家族全員で出かけることが一例だ。日本では家族全員で出かけることなんて、家族旅行ぐらいしかなかったため、これはうれしい経験だった(たまに、ホストファザーの提案で朝5時に出かけるということもあったが、眠くても楽しい経験になった)。

日本との文化の違いにはとても驚いた。学校の規則がとてもゆるい。学校に携帯電話や音楽機器をもってきても注意されていない人を見たときは、「えっ!!!」と思った(というか友だちのほとんどがもってきている)。日本ならば確実に没収されているだろう。
学校のことで、もうひとつ、日本と違っているなーと思ったのは、生徒が授業中に自ら意見を言ったり、先生に質問をすることがとても多いということだ。友だちに「日本の授業風景もこんな感じ?」と聞かれたとき、先生の言うことを聞いて、ノートを書くだけの授業がとても多いと言ったら、とても驚かれた。
実際、他の人の意見を聞いたり、質問を先生が詳しく解説してくれるのはとても興味深くて楽しい。まだ、自分からこのようなことをするのはうまくいっていないので、がんばって自ら発言したいと思う。
オーストラリアの人々で共通していることはとてもフレンドリーだということだ。特に学校の友だちや先生は日本のことについてとても興味を持っているみたいで、日本の文化や特徴についていろいろと聞いてくる。なぜかみんな、日本の宗教についていろいろと聞いてくるので、日本人の僕でも説明するのが大変だった。

もうオーストラリアに来て5ヵ月以上が経ったなんて信じがたい。残された少ない時間をホストファミリーや友だちと楽しく過ごしたい。人々とのコミュニケーションが僕の英語力をさらに伸ばすだろうと思う。

2012年7月 オーストラリアより
AFS59期生/AFSボランティア奨学生 永草拓真

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