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3月の初めに留学を始めてからもうすぐ6か月が経ちます。いままでのところは長かったような、短かったような6か月でした。到着したときは、まず日本との気温の差に驚かされました。日本とオーストラリアは季節が真逆で、しかも私は北海道出身なので、気温マイナス10度の雪国からいきなり34度の真夏の国に対応することはとても大変でした。

ホストファミリーはとてもいい人たちで、私を家族の一員として扱ってくれます。ホストマザー、ホストファザー、同い年のホストシスターの3人家族で、ホストシスターは学校で日本語を学んでいるので少しだけ話すこともできます。
学校での生活は、日本の高校と比べ、基本的に自由です。先輩後輩や、先生と生徒の壁がありませんし、校則もほとんどありません。けれども、自由であるがため、すべて自己責任なので、個人個人はしっかりと責任をもって行動しています。授業の内容は、日本の授業よりも難しくはないのですが、すべてが英語のため、理解するのが大変です。最近は学校の先生や友達からも、英語が上達したと言ってもらえるようになりましたが、まだまだ伝えたいことがはっきりきちんと伝えられず、もどかしい思いをしています。学校の友達には、感謝してもしきれないくらいです。私はみんなにいつもとても助けられているのに、何もしてあげられないのがとても残念です。いつかみんなが日本に来てくれたら、精一杯お返しをしたいと思っています。

嬉しかったことは、留学生である私と交流したことによって、友達の一人が来年から留学をすることに決めたことです。ホストマザーいわく、今私が住んでいる地域は小さな田舎町で、一度も自分の国から外に出ることなく一生を過ごす人が多いそうです。確かに、学校の友達も、最初は日本についてほとんど何も知らない人ばかりでしたし、折り紙が日本の文化だということも知らない人もいました。私が留学をすることに決めた大きな理由も、もっとたくさんの人に出会って、友達になることでお互いの知らないことや、文化、異なった生き方、考え方を共有し、そのことによって自分の文化を広め、さらに新しい自分を知ることができると思ったからです。現在はオーストラリアで友達になった人たちに、一冊のノートにサインをしてもらって、100人に書いてもらうことを目標としています。
毎週日曜日の午前中には地元のイルカとふれあえることで有名なイルカセンターでボランティアとして働かせてもらっています。そこではイルカも見られるし、様々な国からたくさんの人々がイルカに会いにやってくるので、お客さんと話すことは楽しいです。他のボランティアの人たちもみんな素敵な人で、いつもとても楽しく、仲良く働いています。

オーストラリアの人は、日本人のことを好いている人が多く、どこへ行ってもみんな興味津々でいろいろ質問してきてくれます。けれども、テレビのニュースや新聞などを見ていると、日本の捕鯨問題についてはとても厳しく取り上げていて、目を背けたくなるような場面ばかり捉えていて、とても複雑な気持ちになります。
そんなふうに争っている人たちも、若い頃に留学をしていたら少し考えが違っていたかもしれません。私は、今の時期に留学することができて、本当に幸せだと思います。この機会を与えてくれたすべての人々に感謝して、あと4か月、毎日を無駄にせずに大切に過ごしていきたいと思います。

2012年7月 オーストラリアより
AFS59期生/AFSボランティア奨学生 吉居薫乃

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