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私がフィンランドにきて、半年あまりが経過した。この半年間で、私はとても変わったと思う。私は日本では、自分の趣味が室内でできるものであることもあって、あまり学校以外に外出することはなく、友達と遊びに行くときなども、そう活動的な方ではなかった。
しかし、ここに来て、日本とは比べものにならない自然の豊かさや、日々変化していく気候などに触れ、これまでの生活を続けていたのではあまりにもったいないと気づくことができた。それに気づけたのは、この国での母であり、また留学生としての先輩でもあるホストマザーのおかげだった。

それからは、”everyday something”をモットーにして、平地が多く自動車の交通量の少ないことを活かしてサイクリングをしたり、年下のホストシスター、ブラザーと雪遊びをしたり、学校の友達とアイスホッケーの試合を観戦しに行ったり、図書館で現地語の小説を借りて読んでみたり、この地方に多い独特の宗教に興味を持って調べてみたりと、日々いろいろな活動をして、充実した毎日を送っている。

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左:学校の友達と、Vanhojenpäivä tanssit(ダンスパーティー) 右:ホストファミリーと

目を向けて、知ろうとしてみさえすれば、やりたいことやできることは、10ヶ月では到底やり尽くせないくらいある。そんなふうに毎日すごせるのは、こちらにきて出会った家族や先生、たくさんの良い友達、日本の家族、その他たくさんの人々のおかげであると、しみじみ実感するとともに、そういった方々への感謝をどういう形で表し、また私から返すことができるだろうかと考えた。そして半年を経て私が出した答えは、「今を精一杯楽しむこと、満喫すること」だった。

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AFS Lapland Tripにて、日本、タイ、台湾の留学生達と

日本では「あたりまえ」だというように漫然と生活していたが、ほんのささいなことの中ででも、人々からの好意や労力に気づき、感謝することができるようになったと思う。
あと3ヶ月ほどとなった留学生活だが、思い残すところが少しでもないよう、これからも精一杯楽しんでいきたい。

2013年3月 フィンランドより
AFS59期生/ボランティア奨学生 櫻井有香

▼帰国後のレポート 「感謝する」とはどういうことか
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