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私がベルギーで過ごした環境は多分、唯一とは言わずとも、少数の生徒しか体験できないものだったと思います。なぜなら、私がお世話になった家ではホストマザーやホストシスター・ブラザーと呼べる人が居なかったからです。
このことは事前にAFSから伝えられていて、私が判断してもいいということでした。最終的には両親と話し合い、あまり体験できるものではないということと、出発日が近かったこともあり受け入れてもらうことになりました。このときは毎日を二人きりで過ごさなければいけないという不安もありましたが、同時に、どんな生活が待ち受けているのかという好奇心でワクワクもしていました。

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ホストファザーと

実際に10ヵ月を一緒に過ごして、ホストファザーとはちょっとした言い合いなどで嫌なこともありましたが、ホストファザーが体験したラテンアメリカの旅行のことや、今までに受け入れた生徒の話など色々と聞くことができるなど興味の尽きない日々でした。
他にも、ベルギーでは庭いじりや家の整備を自分でする人がたくさんいて、土日はそれを手伝うなど、日本とはまた違う休日を過ごすことができました。また驚いたことに、祖父母やおばさんの家に行くことが多く、多い時では週に3、4回は一緒に過ごしました。あまり離れていないところに住んでいるということもあると思いますが、日本に比べて家族・親戚との時間を大事にしているのだと感じました。

私はこのプログラムに参加する前は、言語を学ぶことと各国の文化を学ぶことは別々のこととして考えていました。しかし、この留学を通して全然そんなことは無いと知ることができました。文化というと何か古い建物や逸話ばかりを想像していましたが、その場所の生活も文化であり、むしろ生活の中で学べることの方が多いと感じました。
また、日本に帰ってきて久々に日本語だけを聞いていると、今まで気が付かなかったような“違和感”を感じることがあります。私はこの留学を通して、どれだけ自分が自分や日本語などの身近なものに注意を向けていなかったかを学べた気がします。

私は高校三年生です。これからどうするか大事なこの時期に、この考えに気づくことができたのはとても幸運だと思います。高校留学という、また他の年代での留学とは違った環境に身を置くことができて良かったです。だから私は、留学して良かったかと聞かれれば、はいと答えます。

2013年8月 ベルギー派遣
AFS59期生/ボランティア奨学生 岩見尚樹


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