今私は一年という留学生活を終えて日本に帰ってきました。
まず私が嬉しかったことは私たち第60期生アルゼンチン派遣の全員が誰も途中で留学生活をリタイアすることなく皆で最後まで戦い抜いて帰ってこれたことです。あるアルゼンチン派遣の子が帰路の飛行機の中で「まるで10年近く現地で生活したようだ」と言いました。そしてその時私もまったく同じことを感じていました。

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フォルモサ駐屯のアルゼンチン軍の正式なパーティにフォルモサ在住の留学生が招待された

しかしそれほど多くのいい経験とつらい経験をしたということだと思います。ホストファミリー、学校やクラブ活動を通して知り合った友達、AFSのボランティアの方々、現地で知り合った他国の交換留学生、そのホストファミリー、そして恋人、多くの人に支えられて無事に留学生活を終えることができました。

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クラスメートと一緒に学校の式に参加

留学先での生活はとても楽しかったです。アルゼンチンの、特に私がいたフォルモサという町の人々はとても明るく情熱的でした。なぜそこまでしてくれるんだと言いたくなるほどに私にとても良くしてくれました。
私が困ったことがあると親身になって話を聞いてくれ、そして一緒に解決策を考えてくれました。私が嬉しい事があると一緒になって喜んでくれました。私が間違ったことをしたときは注意してくれました。私が怒ってるときは一緒になって怒ってくれました。そんなフォルモサの友達やファミリーが私はとても大好きです。今でもFACEBOOKやSKYPEを通して連絡を取り合っています。
この留学を通して得た出会い、家族や友達との絆、助け合いの心、など数えきれないほど素晴らしいものを教えて頂くことができました。その学んだことの中で私が一番大切だと思っていることは、家族や友人に対して素直に「好き」の気持ちや「感謝」の気持ちを伝えることです。

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広場でフォルクローレという民俗ダンスを踊った

ある日、AFSのボランティアの人にホストファミリーとの関係がうまくいってないと相談したことがありました。そこでボランティアの人に事情を話すと、その人は、ホストファミリーが私がそのファミリーのことをどう思ってるか心配していると教えてくれました。そこで私はホストファミリーに一日一回「Te quiero」スペイン語で「大好きだよ」といってハグをするというのを日常にしてみました。
最初はとても抵抗がありましたし、恥ずかしさや照れも出て笑ってしまいました。そんな時決まってホストファミリーのほうも一緒に笑ってくれました。それからホストファミリーも私もともに分かり合いかけがえのない絆ができました。彼らには本当に心から感謝しています。
このことを通して学んだのは世界共通で理解できるもの、それは愛情と感謝の心であるということです。この二つの心を学べたということは非常に大きな事であると思います。そしてこれこそが異文化理解と世界平和の実現に欠かせないと思っています。

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AFSフォルモサ支部が企画した僕達のためのお別れ会

最後に私を留学させてくださったAFSに、そして家族に、私に奨学金を支給してくださった広島市にありがとうございました。留学できて本当に良かったです。

2014年1月 アルゼンチン派遣
AFS60期生/広島市高校生交換留学生奨学生 松浦留嘉

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