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今、ここ日本で、慣れ親しんだ部屋で、オーストラリアでの11か月を思い出すと、なんとも懐かしく、愛しく、そして少し切ない気分になります。
豊かな自然の中で、ゆっくりと時間がすぎてゆく、そんなオーストラリアでの暮らしに別れを告げてから、早くも3か月が経とうとしています。

私にとってあの11か月間は間違いなく、人生史上最高の瞬間の連続であったし、これからの私を支え続けてくれるであろう存在です。

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最後の4か月で、特に思い出に残っているのは、オーストラリア全体から世界中の留学生が集まり、共に過ごしたウェスタンオーストラリアでの12日間です。
旅行中の総移動距離は6000km超という、とてもオーストラリアらしい旅でした。
ステイしていたクインズランド州から西へ5000km、そこに広がっていた景色は、同じ国であるということさえ信じがたいくらいに姿の違うものでした。
そんな驚きとワクワクから始まった旅は、想像を何倍も何倍も超えてくるスケールの大きさでした。

オーストラリアの中でもひときわ大きく、美しいと知られる国立公園の中には、神秘的な自然のプールがたくさんありました。
そこへたどり着くまでの険しい道のりも、仲間との助け合いで乗り切ることができました。

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朝、海辺を散歩しているときに出会った野生のイルカたち、シュノーケリング中に10mも下にいる魚たちやサンゴ礁がまるで目の前にいるかのように感じられる海の透明度、そこで起こるなにもかもが新鮮でくっきりと脳裏にやきついています。

テントは使わず、地面にエアベッドを並べて寝ると聞いたときは耳を疑いましたが、夜になり、寝転がってみてやっとその意味がわかりました。
空には今までに見たこともないくらい一面に星たちが輝いていました。流れ星をみんなで数えていた夜を思い出すと、とても恋しいです。

交代制でつくった食事、バスの中でみたたくさんの映画、学校やファミリーのことなどを語り合った仲間たち、12日間でできた思い出は私一人では抱えきれないほどで、写真を見返すたびによみがえってきます。

この旅を通して、私は自分の持っていた常識や価値観を何度も打ち破られ、さらに新しく成長できたと感じています。
あの神秘的な景色を家族や友人、大切なひとたちと、いつか必ずまた見にいくと心に決めています。

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あっという間に帰国の日が来てしまいましたが、私はオーストラリアに、そしてあの町に、学校に、ファミリーに出会えて本当に幸せでした。
これで一区切りにはなりますが、ここで終わりには絶対したくなので、次を踏み出すための武器としていつまでも大切にしていきたいです。

そしてわたしのオーストラリアでの生活を全面的に支えてくれたファミリーは、日本のことも大好きになって、来日計画を立ててくれています。
大好きなファミリーと再会する日を目指して、今はただがむしゃらに、自分の道を進んでいきたいと思います!
“AFS体験は一生の宝物”本当にこの言葉の通りです。感謝を行動に、そしてそれを恩返しにこれからも1日1日を大切にしていきます。ありがとうございました。

2015年4月 オーストラリア派遣
AFS61期生/ボランティア奨学生 伊藤万里菜

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