アメリカの土を踏んでから、もうすでに半年が経ちました。ここまでの留学生活はとても内容の濃いもので、最初の数週間の出来事が大昔のようにさえ感じます。

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僕がこの半年間身をもって体験したことのうち、最も大きいものは、コミュニケーションです。コミュニケーションが成り立つために必要なのは、「言語」と「積極性」です。日本にいた頃は、日本語を使う中、言語がベースであって積極性などといったことが性格だと思っていましたが、今ではベースに人柄があり、そのうえで言葉がついてくるのだと考えるようになりました。
と言うのも、自分からという積極性の重要さを痛感したからです。英語に慣れるまではどうしても消極的になってしまいがちだったという経験や、うまくいった時の自分はどうだったかを考える時間は、物事に対する姿勢の在り方を教えてくれます。

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例えば、英語がうまく聞き取れなかった期間は、何度も聞き返すのが怖かったり、それによって話しかけることができなかったりしていました。しかし、それだけで静かな人だとは絶対に思われたくなかったし、「言わないと伝わらない」と自分に言い聞かせました。
特に、英語の授業は僕にとって一番の成長の機会です。数か月間わからなかった先生の英語がわかるようになったのは進歩ですが、ほかのクラスと違った雰囲気の中、発言があまりできていません。理解するのがやっとという日もあるので、やるべきことはたくさんあります。
話すためにはやはり言葉は大切。しかし、それ以前にある気持ちも重要。時にはそれらはリンクし、うまくいけばより積極的になるし、うまくいかないと自分に悔しくなったり消極的になるときもよくあります。それらをどうコントロールするかを自分に課して過ごしています。

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また、僕が「英語」ではなく、「言語」と述べた理由として、スペイン語をはじめ多言語の素晴らしさを感じているからです。派遣先であるサンアントニオという都市にはスペイン語を話す人がたくさんおり、僕の所属するサッカー部にも多くいます。
サッカー友達は、僕がスペイン語を学んでいる理由の一つです。(サッカーを通して多くの友達ができたことを考えると、サッカーのすばらしさを感じました。)
相手が誰であっても相手の言語を使えば、より知り合えることができるし、少しのフレーズだけでも使うことによって相手が喜び、コミュニケーションにつながることを強く実感しました。
アメリカの学校では、好きな授業を選択できるため、スペイン語とドイツ語を学んでいます。ドイツ語はホストブラザーが話せるので、それに影響されて選択しました。彼らとの日々の会話はとても楽しいです。

あと限られた時間をどう過ごすのかを考え、辛いこと、楽しいことのどちらも楽しむことができるよう、残りの生活を大切に過ごしていきたいです。

2016年2月 アメリカより
AFS第62期/広島市高校生交換留学生奨学生 牧野 森

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