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飛行機の中で離れ行く一年間過ごした美しい街並みを見ながら、その時初めて帰国する実感が湧いた。
日本では味わえなかった悠々とした時間での日々はあっという間だった。
私はハンガリーに来て多くの旅行をした。学生証があれば切符を半額で買え、小さな国なので有名観光地は一通りまわることができた。
またブダペスト市内で全ての交通機関に使える定期券も持っていたので放課後はよくブダペスト市内を一人で散策していた。

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ハンガリー共和国記念式典での衛兵と。

ブダペストはハンガリーの首都で観光客が多く集まる。中心地では英語の方が耳にすることがよくあった。人が多く来たばかりの時は人酔いをしてしまったこともしばしばあった。
中心地は世界遺産が沢山あり見て飽きないが、時折適当に選んだ電車に乗って行った場所がある。駅の終点、つまり、中心地から離れた場所だ。
そこでは沢山の発見がある。ゴミ箱の色が違う、バスのデザインが違う、外国人を珍しがってフレンドリーに話しかけてくれる人、小さいながらも美しい壁画がある教会でアジア人である私を微笑みながら「ゆっくりしていってね。」と声をかけてくれる人。観光では触れることのできない人々の生活空間に安心するような心地を覚えてた。

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町のフェスティバルでハンガリーの民族的な衣装を着た女性と。

ハンガリーで沢山の発見をすると同時に沢山の人とも出会った。
各国から集まった個性的な留学生達、ハンガリー人の家族や友達、ボランティア、数え切れない人達を通して私は人と接することは楽しいと心の底から思った。
私とは180度も違う考えにインスピレーションを受け、共通の話題で盛り上がり意気投合する。私のぎこちない言葉に真剣に耳を傾けてくれる人達に私は巡り会えたのだ。
しかし、一年という短い期間で別れはすぐに訪れてしまった。しかし私たちは約束した。
「さよならは言わないよ。いつか貴方の国へ行く、その時まで!」

2016年8月 広島市高校生交換留学生奨学生
AFS62期 ハンガリー派遣 / 松本七海

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