ドイツに留学中の鈴木絵茉です。今年の2月から北ドイツにあるパッペンブルグという町に、父母2人の兄弟と一緒に暮らしています。
現地のギムナジウム(日本の小学校高学年から高校までの学校)に通い始めて7ヵ月が経ちます。

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学校生活で、日本と随分違うと感じた点は2つあります。
まずは放課後についてです。授業が終わると、生徒はすぐに帰宅し、学校はとても静かになります。ドイツでは、放課後のフリータイムに何をしたいか自分自身で考え、趣味を見つけることが大事なのだそうです。
私はヴァイオリンを持ってきたので、地元のオーケストラに参加しています。夜は家族にドイツ語を教えてもらったり、サッカー観戦をしたり、父と兄がピアノを弾くので、一緒にヴァイオリンを弾いたり、月に何度かはクラシックの演奏会にも連れて行ってもらいます。
日本では学校の行事などで毎日慌ただしく過ごすことが多かったので、ゆとりをもって、自分の夢中になれることを見つけられるドイツの生活がとても気に入っています。

もう1つ違うのは、授業形式です。ドイツでは、先生の説明途中でも生徒が次々に手を挙げて、自分の意見を主張します。
誰に対しても正直に意見を述べることが礼儀正しいとされているのだそうですが、先生の説明を一方的に聞く授業に慣れている私にはとても衝撃的でした。
どの教科でも一方的に受ける授業はありません。英語の授業では、生徒が教科書の要点をまとめて発表し、討論し、文法の間違いも生徒が指摘します。
数学も、生徒が解答を発表し、間違っていたら生徒同士で訂正するという進め方です。唯一言葉のハンディが少なくて授業についていけると考えていた数学ですが、驚いたことにとても高性能な電卓を使うのです。
数字や公式を入力したらグラフが出てくるような電卓で、この電卓の使い方がとても難しく苦労しています。

6月から6週間あった夏休みは、宿題が1つもないので思う存分遊べて充実した休暇になりました。
兄と2人で南ドイツの親戚の家に2週間滞在し、毎日色々な街を旅したのですが、同じ国でも南と北で建物や景色が全く異なるのが印象的でした。
赤煉瓦の家の多いパッペンブルグとは違い南ドイツの家々はとてもカラフルでしたし、昔の城壁なども残っていて、歴史を感じました。
ボーダン湖やアルプスでは、ドイツ、スイス、オーストリアの境界線にあるので、歩きながら国境を越えたり、すぐ近くで隣の国を見たり、島国日本では味わえない新しい経験をすることができ、本当に感動しました。
アルプスに登った時は真夏なのにまだ雪が残っていてかなりの寒さだったことにも驚きました。

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それから、ダンスキャンプではスペイン、ロシア、イタリアなど世界各国から来た14人と3週間共同生活をし、一生忘れられない素敵な思い出ができました。
何より楽しかったのはケルン大聖堂の前などの観光地や電車の中、お店の並ぶ道など行く先々でフラッシュモブをしたことです。日本では出来ない経験をして、本当に心の底から楽しめました。
最終的にダンスバトルに参加したのですが、練習の成果を出せて、踊り終わった後の達成感は今まで味わったことのないようなものでした。
また、夜ご飯に当番制で各国の名物料理を作ったり、出身国の言語を教えあったりして、参加者との仲を深められたことも大きな収穫でした。

ところで、ドイツ人はココナッツだとよく例えられます。2月に学校に通い始めた時、最初のクラスには留学生に興味のある生徒がいたお陰で、私にはすぐに友達ができ、その例えの意味が分かりませんでした。
しかし、8月に新学期が始まりクラスが変わった時、その意味がようやく分かりました。話しかけてくれる人もいないし、話しかけても日本に興味を持たれることもなく、話が盛り上がらない。その時、留学開始後1ヶ月後に行われた留学生の研修で、皆がドイツ人の友達ができないと悩んでいたことを私も少し実感しました。
クラスが変わって2ヶ月が経ち、今は大分クラスメイトとも打ち解けられました。 ココナッツは、外が固く中身は柔らかい。つまりガードが固いけれど、一度打ち解けると親身になれるのがドイツ人です。
残り4ヵ月、たくさんドイツ人の一生の友達を作って帰国したいです。

2016年9月 AFSひろしま奨学金
AFS62期 ドイツ派遣/ 鈴木絵茉

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