なぜ外国語を学ぶのか。それは、まず相手を知るためだと言えます。
私はスペイン・カタルーニャ地方の都市バルセロナに留学しました。
“independencia”。私が留学したての頃、最初に学んだスペイン語/カタラン語です。

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カタルーニャ地方はスペインからの独立を掲げており、私のホストファミリーも熱心な独立主義者だったので、到着後初めて参加したイベントはその独立の為のデモでした。デモといっても危険なものではなく、むしろお祭りのような雰囲気で、みんなが楽しそうにしていたことに驚かされました。
それが、その後も幾度も耳にすることになるindependencia(独立)という単語を始めて聞いた瞬間でした。大小さまざまのカタルーニャの国旗を持った人々が道を埋め尽くし、一体となって独立を叫ぶ様子は今でも記憶に残っています。

“カタルーニャ人”達は自らの文化を誇りに思っていて、それが日常の様々な面に現れてきます。例えば日常彼らが使う言語はカタラン語、街に出ても学校に行っても、メインで使われているのは全てカタランでした。
「ここはスペインじゃない、カタルーニャだ」この言葉を実感させられるのにそう長い時間はかかりませんでした。スペイン語は通じるのですが、カタルーニャ語が聞き取れないことには、周りが何を言っているのかさっぱり理解できないからです。
初めは全く慣れず焦りも感じましたが、段々理解が進むうち、より深くカタルーニャについても知ることができるようになりました。

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ティオをたたく

カタルーニャには様々な面白い文化が根付いています。例えばクリスマスにはサンタはやって来ず、代わりに皆でティオという丸太の人形を叩くと彼がプレゼントを出してくれます。
他にも喧嘩でオレンジを投げ合った事がきっかけのお祭りtaronjadaや、騎士St.Jordiの伝説から生まれた、男女がバラの花と本を送りあう行事など由来を知れば面白いものばかりで、カタランとスペイン語を両方操れることは大きな利点だと感じました。

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言葉を操れるようになるというのは、その言葉を話す人々の文化や背景を理解するために非常に重要かつ有効な手段です。私はこの10か月の体験で、それを身をもって実感しました。
これからどこか違う文化圏へ行こうとしている方は、ぜひそこで話されている言葉を習得する努力をしてみてください。きっと、最高に面白い体験が待っているはずです。

62期 スペイン派遣
高山千香葉

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