63期イタリア派遣の齊藤 馨です。イタリアに来て、約5ヶ月たちました。

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私は今、イタリア北部、ロンバルディア州のヴァレーゼにいます。正確に言えば、住んでいるのはその町の少し南にある「カスティリオーネ・オローナ」という「ザ・イタリアン」な村にいます。
毎日、文化や国民性の違いにもまれながらも、充実した生活を送っています。今思えば、後悔のない選択をしたと思います。

最初、日本で派遣通知が届いたとき、「派遣国:イタリア」と書いてあったことには驚きました。
自分の性格と比べて、こんなに明るい陽気な国に行って大丈夫かと思いました。また語学の不安も抱えたまま、イタリアに行きました。

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幸いにも、学校やホストファミリーは優しい人たちばかりでした。
イタリアの明るさ、優しさは知らないうちに自分もそうなる気持ちいいものでした。
ホストファミリーにはイタリアンジョークと方言が好きなファザー、料理が上手なマザー、少しやんちゃなブラザー、語学が堪能なシスター、ネコ一匹とイヌ二匹がいます。

学校は社会経済学科にいます。月曜から土曜まで学校があり、1時ごろに終わります。
クラスメイトはやさしい人ばかりで、授業中でわからないこと、イタリア語、イタリア文化を教えてもらったり、運動靴を持っていなかったのですが、サプライズで靴をくれたり、本当にこんな自分を助けてくれて、感謝の言葉しかありません。そろそろ私も恩返しの番だと思います。

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いいことばかりではありませんでした。言葉、文化の面では最初の4ヶ月は苦しかったです。
いつまでも「イティングリッシュ」(イタリア語と英語のミックス)を使うわけにはいきませんでした。同じ支部のほかの人はどんどん上達していったのですが、自分だけ先生の話についていけない状態。それに加えて、「何でイタリア人はこうだ」と文化の違いでイラつきが始まりました。
「遅い」、「なぜきれいにしない」の繰り返し思い始めて、出発前、自分はならないだろうと思っていましたが、我慢できず、一気にクラスメイトに愚痴を言ったら、「大丈夫、かおるならそのうちなれる」といわれ、すごしてみたら、本当に慣れ始め、すっかり仲間入りになってしまいました。
イタリア語も学校の先生と二人三脚、同じ外国人学生と助け合いながら、勉強しています。

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時間の速さに驚き、自分がここまで来たと感動し、そして迫ってくる終わりに不安を感じはじめました。
最後に、私の留学をサポートしている皆さんに感謝を申し上げたいと思います。残りの時間を大切にしていきたいと思います。

2017年3月 ボランティア奨学生
AFS63期 イタリア派遣/ 齊藤 馨
帰国後のレポート 10ヶ月という期間がちょうどいい

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