イタリアに来てからおよそ五カ月が経ちました。この五カ月間には数々の課題にぶつかり、今も課題を抱えていますが、色々な体験を経て、少しずつ成長できたと思います。

イタリアに来て最初に感じた異文化は、街中で急に見知らぬ人に話しかけられる事です。バス停でバスを待っている時に「何番のバスはもう行ってしまったか」と訊かれたり、近所を歩いている時に「ここは何という名前の通りですか」と質問されたりした事があります。
僕の住んでいた街ではそんな事は滅多にないのですが、イタリア人は見知らぬ人とも屈託なく交流をしています。その後、世間話が始まる事も多いです。
僕は初めて声をかけられた時にはびっくりして、まともに受け答えができなかったのですが、今は単純なやり取りならできるようになりました。

イタリアに来て二週間程してから、学校が始まりました。最初は学校で友達ができるだろうかと心配していたのですが、むしろ逆で、イタリア人は皆とても好意的で積極的に声をかけてくれました。
しかし、友達と話をする時、いつも受け身になっている事を何度かAFSの方や学校の先生に指摘され、気付きました。その後、自分から話しかけるように意識し、多少は改善されたと思いますが、日常会話についていくには、まだまだ語学力が十分ではありません。
言語を完全に習得するには時間が掛かり、今後の留学生活でも向き合い続けなければならない課題だと思います。

ホストファミリーにも最初、僕は気を使いすぎしまっていました。何かをしてもらった時に、一々ありがとうと言ったり、満腹でも出された料理を無理して食べたり、最初は不満があっても中々言い出せませんでした。
しかしホストファミリーは最初から僕を家族の一員として扱ってくれて、僕がお礼を言うたびに「家族なんだから当たり前だ」と言ってくれました。僕も段々と慣れていって、休みの日に海に行ったり、近所のお店を回ったり、正月には街のカウントダウンに一緒に行ったりして、家族との仲を深めることができました。

留学生活の全てが順調とはいきませんが、自分の故郷とは全く異なる環境から学べる事は多くあります。
留学を後押ししてくださった方々への感謝を忘れず、これからの残りの生活でさらに大きく成長できるように、頑張っていきたいです。

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AFS 64期 イタリア派遣 楠達也

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