今年の夏にホンジュラスへ1年間留学する内定生とそのご家族とともに、4月13日に駐日ホンジュラス共和国大使館に表敬訪問し、シルバ臨時代理大使と1時間ほどの会談のお時間をいただきました。(→タグ:大使館 の記事一覧を見る)

冒頭で、派遣内定生から英語で自己紹介がありました。
内定生は将来医師になることを目指しており、国境なき医師団で活動することを目標に、発展途上国での留学経験とスペイン語学習の機会を得るためにAFSで留学することを決めた。と話しがありました。また、AFSの70期年間派遣でホンジュラスはスペイン語と英語のバイリンガルスクールに配属されることが応募時点から決まっている稀な国であるため、スペイン語と英語の二か国語の習得を目指している、と自己紹介がありました。

「治安の面で不安があるが、何かアドバイスをいただけませんか」と内定生から質問があり、
臨時代理大使からは「報道では悪いニュースが特集されることが多い。しかし報道が全てではないということも分かっていただきたい。ホンジュラスでは外出する時の時間帯に気を付けて欲しい、すべてのエリアが安全とは言えないが、一般的に日中出歩く分にはほとんど問題ないだろう」と回答がありました。

「ホストファミリーやホストスクールへのお土産を買って行きたいが、何を買ったらいいでしょうか」という内定生からの質問には、
「ポケモンや鬼滅の刃、ワンピースなど日本のアニメはホンジュラスでも大変人気で、そういったキャラクターグッズは喜ばれるかもしれません。また日本の民芸品や伝統な物、お菓子も喜ばれると思いますよ。」とお話がありました。

「日本でホンジュラスについて調べても、ホンジュラスの大きな町や都市の情報しかリーチできないのですが、小さな町でおすすめはありますか?」という質問に対しては、
「サンタ・ルシア、バジェ・デ・アンヘレスはお勧めで、またテグシガルパ(首都)の北部にはアフリカ系のガリフナ族の地域も大変興味深いです。また南部にはサンロレンソという地域もあり、お勧めですよ。」と教えていただきました。

また「ホンジュラスは文化や言語や宗教面で19から20世紀にホンジュラスを植民地統治していたスペインの影響が強く、キリスト教徒が多く、カトリック教徒が一番多いですが、近年は近隣の大国であるアメリカの影響が一番強いと言えます。」と臨時代理大使よりお話がありました。

「日本は国民皆保険がありますが、ホンジュラスの医療保険はどのようになっていますか、また私はホンジュラスの病院でボランティア活動をしたいと考えていますが、可能でしょうか?」と内定生から質問がありました。

臨時代理大使からは「ホンジュラスは公務員は国の保険に加入しているが、一般の人々は民間の保険に入る。一方で公共の病院は低額や無料診断を行っている。首都のような大きな町には公共の病院があり、大きな病院ではボランティアを受け入れているかもしれませんね。」とお話がありました。

「ホンジュラスの人々は温厚で大人しい印象で、また保守的でもある、と聞きましたが、LGBTQなど性的マイノリティに対する国内の反応はいかがでしょうか」という質問に対し、臨時代理大使からは「元々ホンジュラスは保守的な考え方の国でありますが、昨年より新しい政権に代わり、大統領はホンジュラスで初の女性大統領となりました。現在は以前よりも性的マイノリティに対しての理解を深めるように変わりつつあります。」

「ホンジュラスのwi-fi(インターネット)環境はいかがでしょうか?」という質問に対し、「wi-fiの環境は安定していると思います、2年前にインターネット回線を利用したビデオ通話でホンジュラスのかなり田舎にある学校と繋ぎましたが、通信が安定していました。また、ホンジュラスの都市部ではキャッシュレスでの買い物が主流です。また日本よりもインターネットでの送金が普及しており、スマホ1台でみんな現金の送金を行っています。ただ、ホンジュラスでクレジットカードを使用する場合は身分証も必須となるケースが多いので、注意してくださいね。」 とお話があり、また最期に「私はホンジュラス国内にたくさんの親戚がいますので、配属先が決まりましたらぜひご連絡ください。近くに住んでいる親戚がいたら連絡しますので。」と温かいお言葉をいただきました。

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