第26回 奈良県留学生・研修生の日本語による体験発表会が12月17日(土)、天理市にある天理教校学園高等学校にて行われました。

奈良支部の生徒からは3名、郡山高校からナタリー(ドイツ)、法隆寺国際高校からアイノ(フィンランド)、高取国際高校からヤン(チェコ)が出場しました。日本に来て経験したこと、感じたことをそれぞれの視点で発表しました。

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ナタリーが会長賞、ヤンが特別賞を受賞しました。

会長賞をいただいたナタリーは「同じ世界で違う現実」というテーマで約5分間、話しました。
日本への留学で自分が生まれ育ったドイツと派遣国日本との文化の違いを日々の経験を通して強く感じていて、一つの行為が文化により対極的であることを経験しそれを理解しようとしています。
自分のアイデンティティーがどこから来るのかということも意識しているようです。ナタリーにとっての留学は自分を見直す異文化を理解する機会だったのです。ナタリーの言葉は心に響きました。

長くなりますがスピーチの内容で印象的だったものを抜粋します。

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「日本に来る前から、いろいろな方法で調べたりして、日本の文化とドイツの文化は違うのだと知っていました。ただ、実際日本に来ると、その違いは知識以上に、想像以上に大きいことに気が付きました。まるで違う世界に入ったようでした。」

「お互いの行為や習慣には全部意味があるはずです。その理由や意味を一つ一つ相手に尋ねてちゃんと分かれば、きっと理解し合うことができると思います。」

「私は、少しずつ日本での生活に慣れ、文化や習慣の違いも理解できるようになりました。それでもまだ、自分が、日本人とは何かが違うと感じています。私は、ドイツと日本の二つの現実が存在しているような気がします。」

「文化は深いものなので、全部理解することは難しいと思います。しかし、たとえすべて理解できないとしても、その文化の正しさを認めることは必要だと思います。
これを分かって、お互いを尊重し、協力しながら学べばこの世界はもっと素晴らしいところになるのではないかと私は思います。」

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