異文化・多様性理解を促すAFSの体験は地球規模の問題を解決するために必要であり、多くの帰国生たちが「人生における転換期になるかけがえのない体験であった」と述べているように、絶やしてはならない活動です。2022年はコロナ渦に追い打ちをかけるようにロシアによるウクライナ侵攻、燃料高や急激なインフレといった世界的社会・経済不安が市民生活にもおよび、AFS生を支える地域のボランティアやホストファミリーの方々にも影響を与えました。その結果、米国や欧州の多くの国でホストファミリー・ホストスクール配属が難航し、留学時期や留学先を変更したり、他の道を選択する派遣生が出ることになりました。このような留学生の配属先確保に関する厳しい状況は、AFSネットワーク内だけではなく、交換留学に携わるすべての団体に共通して発生しました。

2022年以降、AFS国際本部は各国AFS組織間の調整を行うと同時に受入体制の強化をはかっています。今後、万が一、受入国での配属が難航するなどやむを得ない事態が発生した場合には、AFSは他国への振替を含む代替案をご提案し、すべての派遣生の皆様にAFSの異文化体験をご提供できるよう最大限の努力をいたします。何卒ご理解をお願いいたします。

AFSで留学できる多様な国々

AFSは、欧米だけでなく、アジアや中南米などとも長年の派遣・交流実績があります。それらの国々ではもともと多くの生徒を受け入れるキャパシティがあったこともあり、2022年に配属調整が難航した際には、日本からの派遣生も含め、短期間でホストファミリー・ホストスクールの調整を実現しました。初めて生徒を派遣した1973年から2020年までの約50年間、日本から中南米に留学したAFS生は1600名以上、アジアに留学した生徒は1700名以上(1978-2021年)います。高校生のうちに中南米やアジアに留学した経験を活かし、その後の進路やキャリアを開拓している先輩たちもたくさんいます。応援メッセージ活躍する帰国生もご覧ください。

AFSでは、約40か国から留学先を選択することができます。中には馴染みのない国、はじめて耳にする国もあるかもしれません。一方で、どの国に行っても、「異文化体験」を通じた一生涯の学習機会があることに変わりありません。現地のボランティアや各国AFS事務局は世界共通の体制で、みなさんをサポートしています。ぜひ多様な選択肢を検討してみてください。

留学説明会・イベント開催中

AFS日本協会では、留学説明会を通年実施しているほか、留学フェアへの登壇や季節イベントを実施しています。多様な留学先についての情報収集の場として、ご活用ください。

説明会・イベントを確認する