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野村彰男さん
国際交流基金 日米センター所長
(AFS8期生 1961年~1962年)朝日新聞の政治記者として国内、アメリカにて活躍。アメリカ総局長、論説副主幹を務める。2003年に国連広報センター所長に就任。早稲田大学大学院客員教授、朝日新聞ジャーナリスト学校長などを経て、2011年より現職。

—AFSでの体験はその後のキャリアでどのように生きていますか?

AFS体験が、これまでの私の人生の選択をつくってきました。AFSでは「Lifetime Experience」といいますが、本当に生涯を通じて影響を与えてきた1年だったと思います。先日、帰国50周年を同期生と祝いましたが、皆「あの1年が今の自分たちをつくったよね」と、口々に言っていました。
私は国際関係に関わっていきたいという思いから朝日新聞に入り、最初は政治記者として、その後ワシントン特派員や支局長として仕事をしてきましたが、例えば国務省の役人や政治家とだけで話をしていると、政治的な問題に関心が偏りがちです。しかし、そうではないアメリカの文化や暮らしもあるという認識をもつことができ、またその人たちの世界を見る目を知ることができたのは、AFSの経験があったからこそだと思います。

AFS体験がその後のキャリアにどのように生きているか (動画メッセージ)

—AFSならではの魅力は何だと思いますか?

留学中は、地域コミュニティのAFSサポーターたちが素晴らしかったですね。留学初期の、まだ慣れない時期には、週末の教会の集まりにボランティアの世話役の人が来て我々を紹介してくれるなど、ホストファミリーだけでなく、AFSのボランティアの人たちがとてもよく面倒を見てくれました。
そして50年経っても家族とつながっていられること。ホストファミリーのお父さんやお母さんが亡くなれば本当に悲しいですし、今も兄弟たちとは付き合いがあって、私がアメリカに行ったときには何日か一緒に過ごすこともあります。本当に貴重な1年でしたね。

AFSの魅力 (動画メッセージ)

—留学を考えている人に、メッセージをお願いします。

世の中は多様な人でできているから面白いのであって、もし世界中の70億人が全部日本人で、日本の文化で地球が覆われていたとしたら、おそらく今のような多様な文化で溢れている世界の面白さというのはなかったと思います。
新しい文化や芸術は、違うものがぶつかりあう、あるいは交差するところで生まれます。留学すると今まで思ってもみなかった反応が返ってくるという経験をすると思いますが、それを面白いと思えるチャレンジ精神が大事だと思います。
今まで自分が経験してきた延長の中でずっと生きていくことは、居心地はいいかもしれませんが、あまり面白い人生にはならないのではないかという気がしますね。

留学を考えている人へのメッセージ (動画メッセージを見る)


この記事のカテゴリー: インタビュー・座談会 アメリカ

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