AFS日本協会は、各国の出入国制限と安全ガイドラインを踏まえ、2020年10月下旬より、文部科学省補助事業「アジア高校生架け橋プロジェクト」奨学生の受入を開始しました。AFSの年間プログラムの留学生も、欧州、北米、南米から来日しています。これらのプログラムは、選考試験の設計、国際航空券の手配・調整、事前・事後のオリエンテーションの設計、交換留学生として渡航するための法的手続きなどさまざまな準備と手続きを経て実施されていますが、今回は特に安全性に十分配慮しながら、交流人数の調整、国に定められた検疫手続きなどに沿って準備を進めてまいりました。到着後は、空港近くのホテルで感染拡大防止対策のため2週間の自主待機期間を経て、日本各地の受入地域へ移動しています。

オリエンテーションの様子

例年は3日程度で実施している来日直後のオリエンテーションですが、今年は自主待機期間を活用して、通常の5倍の長さで実施しました。生徒は各自が過ごす空港近くのホテルの個室から、オンラインで参加しました。内容も従来とは違い、盛りだくさんとなりました。コロナの影響で予定よりも短い期間となったプログラム体験を充実したものとし、また国内で安全に過ごしてもらうため、衛生講習、日本語学習、また異文化の捉え方などの講習など、各分野の専門家の方のお力もお借りして実施しています。
ご協力くださいました多くの方々には、この場を借りて、あらためてお礼申しあげます。2週間の自主待機期間を経た生徒たちは、順次日本各地の受入地域へ移動して留学生活をスタートさせていますが、オリエンテーションの様子の一部は、アジア架け橋プロジェクトのインスタグラムなどでも紹介していますので、ぜひご覧ください。

皆さまからお寄せいただいているご寄付は、このように安全にプログラムを運営し、高校生を中心とした異文化学習を継続するために、活用をさせていただいております。ご支援を継続してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。

購入した衛生用品

なお、AFSは生徒受入後も、感染者数、国際便の運航状況、出入国規制の変化、マスクなどの衛生用品の充実度合、医療体制や学校の運営状況など、国際本部が定める細かいチェック項目に基づき、継続して状況管理を続けています。今後もこのような感染症対策をとりながら、意欲あふれる多くの中高生に、異文化理解に必要な知識・経験を得られる機会を提供していきたいと考えています。

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