私はこの夏休みに、AFSの短期留学でカナダに1か月間行きました。私がこの短期留学に参加したきっかけは、親に勧められたからです。この短期留学に応募したのが1月のことで、その後は全然留学については考えていませんでした。実は準備も2日前にした程です。

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私はカナダのトロントの近くのハミルトンという街に日本人7人で行きました。いざホームステイ先のお家に到着すると、日本人私1人でどうしていいか分からず、皆が何を言っているのかも分からなくて、やっとここが日本ではないこと、1人でやってきたことを実感しました。
学校では英語は得意ではありません。あまり考えずに能天気な性格の私が、ここに来てどうしていいのか、ととまどいました。
ホストファミリーは、私に普通に話してくれます。でも、とても速くて最初のうちは全然ついていけませんでした。
ホストマザーは、事前に自己紹介文を送っていたので、それについて色々聞いてくれました。そろばんの級を持っていることを書いたので、「どうやってやるの?」とか、色々質問してくれました。私はそろばんを持っていかなかったことをとても後悔しました。

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私のホームステイ先はインド系のホストファミリーでした。息子さんは2人とも成人していて、今は一緒に住んではいませんでした。そして、ルームメイトとしてカナダのフランス語圏に住み、同じプログラムに参加している女の子のエリザベスが一緒でした。
当たり前かもしれませんが、ホストファミリーはインド系なので、2人でいる時はヒンディー語で会話しているときもあります。エリザベスもフランス語を母国語としていますが、英語もとても上手でした。エリザベスは金髪の白人で身体の大きな女の子でした。どうしていいか困ったとき、エリザベスが横にいて助けてくれました。
バスで大学まで向かうのも戸惑いの連続です。初日から2人だけで大学に向かいました。カナダのバスは日本のバスと違い、バスの停留所も分かりにくかったです。だから私はいつも「このバスは~に行きますか?」と聞いてからバスに乗りました。
ハミルトンではバスに乗って行動しました。エリザベスのおかげで、何とかバスに慣れて一人でお友達と公園やモールなどの待ち合わせ場所に行くこともできました。

このプログラムでは、私達日本人7人とイタリア人8人、ドイツ人2人、香港人2人とフランス語圏のエリザベスと一緒に参加しました。平日はMOHAWK大学に向かい、授業を受けました。
一緒に日本から参加した友達は女子4人と男子3人です。色々な県から参加していました。東京からは私1人だけでした。皆とっても仲良くなり助け合いました。
奈良から参加していた同級生の子とは、とっても仲良くなりました。いつも明るくにこにこで、優しく私を和ましてくれました。彼女がいたから私は留学中寂しくなかったとも思います。すっかり関西弁がうつってしまった程です。

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私は、今回このプログラムに参加することに当初はあまり積極的ではなかったです。ですが、行ってみてとっても楽しかったです。
そして、色々な国の友人ができました。この子たちとは一生友人だと思います。決して友人のいる国と戦争はしません。私はこの交流が世界平和となる一歩かと思いました。私は帰る前日は友人との別れが悲しくてたくさん泣いてしまいました。

留学中の前半では、言いたいことを上手に言えず葛藤もありました。また食事も正直日本のようにはいきませんでした。私は辛い物が苦手です。インド系のホストファミリーはスパイシーな香辛料を使った食事が中心で、肉はチキンしか食べることができません。ですが、私たちのためにハムサンドを作ってくれたりもしました。そうしたホストファミリーの気遣いの下、体重を落とすことなく日本に帰ってきました。
日本に着いて、甘くないお茶を飲んで、「あ、おいしい。日本に帰ってきた。」と思いました。

私はやはり日本が好きです。日本を離れて、日本の生活が大変ありがたいことだと改めて実感しました。でもカナダで知り合ったホストファミリーのお父さん、お母さん、エリザベス、AFSの友人、AFSのボランティアの人達との出会いは、私の今までの人生の中で、かけがえのないものとなりました。一杯の楽しい思い出と出会いを作れたこと、本当に感謝します。
そしてこのプログラムに応募を勧めてくれた両親と、日本のAFSの関係者の方々、皆様に感謝の気持ちで一杯です。いつか感謝一杯のこの経験を皆に返すことができるように、これからも頑張っていきたいです。

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この記事のカテゴリー: カナダ 短期留学体験談