2018年8月11日(土)~8月13日(月)の2泊3日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、2019年に出発する66期派遣内定生のオリエンテーションを行いました。

AFSでは、派遣内定~出発までの期間に派遣内定生は二回のオリエンテーションに参加します。今回は66期派遣内定生にとって初めてのオリエンテーションでした。ほとんどの派遣内定生にとって、初めてAFSという団体に関わる機会。半年ないし1年後に留学をすると言う現実に対して、期待や不安を胸に抱えながら142人の”仲間たち”が初めて顔を合わせました。

今回66期夏オリエンテーションでは「わ」というものを掲げました。
この「わ」には三つの意味が込められています。

一つ目は、世界平和の「和」です。
AFSが恒久の目的として定めている「世界平和」。グローバリゼーションが進むこの世界でも、新たな価値観同士のぶつかり合いが起こり、未だに戦争は無くなっていません。そこで、世界平和を語る上で大切になってくるものが調「和」を生み出す異文化に対する共感力だと考えております。私たち学生ボランティアはもちろん、66期生にもそのような意志を持つ団体の一員になったということを頭の片隅にでもいいので実感して欲しいと考えています。

二つ目が、つながりという意味の「輪」です。
私自身、AFSを通じて様々な「輪」を実感してきました。日本中にいる同年代の様々な考えを持った留学の同期、留学先の友達やホストファミリー、ボランティアの方々、そして帰国後に暖かく迎えてくれる日本の家族や友達。留学は1人でするものではなく、様々な人との関わり合いの中で、支えられて初めてできるものであるということを少しでも感じてくれていれば幸いです。

三つ目が、驚きという意味の”Wow!”です。
日々をどのように過ごすか、どのように向き合うか、それらをしっかりと考えていくことが出発までの1日1日に大切で不可欠な姿勢なのではないでしょうか。人それぞれ「日常」というものは変わってくるかもしれませんが、繰り返しという意味では同じでしょう。その繰り返しの中に何か驚き、気づき、つまり”Wow!”を見いだすことが日々の活力となり、等身大の全力で日々有意義に留学に向けて、留学中過ごすことができると考えています。

年齢も、出身地も、派遣内定国も、それぞれを取り巻く環境も全く違う、色とりどりの66期派遣内定生。最初は何よりも緊張していたでしょう。
しかし、142人が16班に分かれ、2泊3日間のオリエンテーションにおいて、様々なディスカッションやアクティビティを通じてAFSの理念や歴史を考えたり、なぜ自分が留学に行くのか、何を成し遂げたいのかを話し合ったり、自分が行く国について考えたり、また時には雑談をしたりすることで、たくさんの人と出会い、考え方を知り、繋がっていく「わ」を実感し、AFSで留学をするという意識が芽生え、徐々に顔つきが変わって行く様子が見受けられました。

また、オリエンテーション2日目に66期派遣内定生が一堂に会する場において、全員の前に立ち、有志の生徒が「自分のなりたい大人像」を語るという場を設けました。AFSのポスターにあるキャッチフレーズ「どんな10代を過ごしたらなりたい大人になれますか?」に沿い、将来の夢や留学を終えた後にどのような姿になりたいかを発表していきました。
明確な夢を持っている人、まだ漠然としている人、その場には立てなかったが秘めたる思いを持つ人など、様々な個性が弾けあい、刺激になったことと思います。

さて、このオリエンテーションを終え、66期生にとってAFS留学がスタートしました。
留学に行くのは自分自身です。しかし、様々な人に支えられており、1人ではありません。「どんな10代を過ごしたらなりたい大人になれますか?」というものを一人一人の中で問い続け、「自分だからこその留学像」を考えてくれることを期待しています。

これからも様々な「和」を感じ、「輪」を広げ、”Wow!”に出会うと思います。その三つの「わ」を忘れずに、ここで出会った66期の仲間たちと切磋琢磨しながら、等身大の全力で日々留学の準備を進め、一回りも二回りも成長した彼らに出発前オリエンテーションで会えることをスタッフ一同心待ちにしています。

また、このオリエンテーションを運営するにあたりご協力いただいた皆様にスタッフを代表して心より御礼申し上げます。

66期夏オリエンテーション(東京会場)
学生責任者 高塚航


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