2020年に実施される東京オリンピック・パラリンピックを前に生徒さんたちの国際理解を深めたい、と東京都立足立工業高校からご依頼をいただき、AFSは10月2日に「留学生が先生!」と題した出張授業をしました。
講座の目的は「豊かな国際感覚の醸成」。AFSは、このご期待に応えるため、ドイツ出身のインターン生アンネと、高校の時にAFSプログラムで来日し現在は都内の大学で研究をしている中国出身のユンダが学校を訪問、それぞれの社会、食、文化、学校生活を、たくさんの写真を使ってご紹介しました。

授業中には写真を撮れませんでしたがこのような感じで授業をしました

いつもの英語の授業に代えて実施されたこの日の出張授業。高校2年生の皆さんは、興味津々で話を聞いてくださいました。
中国出身のユンダがとある食事の写真をご紹介すると…

「え、なに?!」、「わからない!」「ガトーショコラ!」、「焦げたやつ!」などの楽しいリアクションが。みなさんは分かりますか?
答えは、ユンダさんの出身地、中国・湖南省の臭豆腐です。答えを聞いて「知っているー!」という声も。でも、日本で見る臭豆腐とはまた少し違う見た目で、すぐには分からなかったようですね。

アンネからは、ドイツで報道される日本のイメージについても話をしました。その内容については、ぜひ講座で聞いていただければと思いますが、ここでお伝えしたいのは、メディアで報じられるのは、その社会のほんの一部だけかもしれない、ということ。

授業後のアンケートで、国際理解を進める上で大切なことは何か尋ねると、多くの生徒さんが挙げてくださったのは、言葉を学んだり、文化を知ったりすることのほか、「偏見を取り除く」という回答でした。
足立工業高校の生徒さんには、今回の授業を通じて、私たちが知らないうちに持っているかもしれない「偏見」の存在に、意識を向けていただけたようでした。

文化、社会、食について、多くの写真を使ってお話しました

講座のほか「言葉が通じない人とどうコミュニケーションをとる?」 など、いくつかのアクティビティも実施しました。時間の関係で、この日実施したのはごく簡単でシンプルなものでしたが、AFSでは、教育現場などで活用できる異文化理解を助けるアクティビティを用意しています。いずれもAFSが持つグローバル・ネットワークで実施してきた長年の交換留学事業から得た知見を凝縮したものです。
短い時間でしたが、今回の出張授業を通して、生徒の皆さんには、それぞれの国が持っている深く豊かな文化やそこに生きる人々の存在、ある国や地域に対して持っている情報は実際の姿の一面でしかないかもしれないこと、そして、言葉が通じないと思っても理解したいという思いが相互理解を生みはじめることなど、AFSが様々な活動の中で伝えている異文化共存に大切な基本的精神を知っていただけたかと思います。

AFSは、70年以上実施してきた高校生の交換留学事業だけでなく、学校現場の異文化理解、国際理解を推進するための授業や教育プログラムを実施しています。ご関心のある学校・先生方は、ぜひAFS日本協会([email protected])までご連絡ください。


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