5月29日、日本政府が進める対日理解促進交流事業「JENESYS2020」の一環としてオンライン交流プログラムを実施し、インドから42名、日本から40名の高校生・大学生(AFS学生ボランティアを含む)が参加しました。

オープニングでは、AFS日本協会 理事・事務局長の河野より歓迎メッセージを伝えたあと、外務省担当官よりご挨拶をいただきました。

AFS日本協会スタッフからAFSとJENESYSそれぞれについて紹介をしたあとは、参加者お待ちかねのレクチャー&ワークショップの時間です。

第一部では、AFSボランティア/異文化ファシリテーターである宮森さん、田代さんのリードのもと、インドと日本の文化の類似点と相違点についてインタラクティブに学びました。

「お弁当のイメージについて、自分たちの文化により近いと思う写真はどっち?」とチャットで投票を行ったり、「自分の文化について、見える文化と見えない文化の例は?」といったテーマを小グループに分かれて話し合ったりと、画面越しに活発に意見交換が行われました。

インド参加者の感想からは、「文化について学ぶセッションを通じて、新しい視点を得ることができた」「日本人と日本についてもっと知りたくなった」など、日本文化への関心や訪日意欲が高まったことがうかがえました。

また、日本参加者からも「各国の国民の傾向についての分析が興味深かった」「日本とインドは、さまざまな違いがあるが、良い・悪いではなくお互いの文化を尊重し合うことが大切だと思った」など、前向きなコメントが多く見られました。

休憩をはさんで第二部では、AFS学生ボランティアのリードのもと、「若者の生活」をテーマに小グループでディスカッションを実施しました。

学校で勉強する教科や校則の違いやSNSの使い方、流行りの食べ物など、身近な話題を通して参加者同士の交流をさらに深めました。

インド参加者のコメントからは、「もっと長く話していたかった!」「日本の生活について知れて、インドの現実についても伝えられて良かった」など満足度の高さが伝わってきました。

また、日本参加者からは「日本は文系と理系があるけれど、インドには3つのコースがあると知り、驚いた」「インドの学校にもフェスティバルやカーニバルがあることが印象的だった」といった声が聞かれるなど、インドに住む同世代の生活について具体的に知ることができたようです。

各グループのファシリテーターを務めた学生ボランティアからは「インド参加者がつたない日本語も交えて自発的に話してくれている姿がとても可愛らしく、励まされた」「日本参加者が一生懸命質問を考えたり、身振り手振りで伝えようとしてくれたりした」といったコメントがあり、両国の参加者が互いに歩み寄って交流を深めた様子が伝わってきました。

第二部終了後は、AFSインドスタッフのNishitaからイベントのフィードバックを、在インド日本国大使館担当官よりご挨拶をいただき、閉会となりました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、日本への招へい事業は困難な状況にありますが、今後しばらくは、オンラインを通じてインドと日本の若者が交流し、互いの文化への関心と理解を深めるプログラムを企画して参ります。


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