AFS日本協会は定期的にボランティアの研修をしています。11月は、実務法律家としての経験と知識を活かして、LGBTその他のセクシュアル・マイノリティに関する理解そして対話を促進している佐々木弘造さんに、LGBTQに関しての知識を深めるセッションを実施していただきました。

佐々木さんはYP36期の帰国生であり、現在もボランティアとしてAFSの活動を支援してくださっています。ご本業は法務担当の弁護士です。2016年、実務法律家の経験と知識を活かして、法制度の調査研究、法律上の論点に係る提言などを通じて、LGBTその他のセクシュアル・マイノリティに関する理解そして対話を促進し、性的指向や性自認を理由とする差別を解消するための法的支援等を行う「LGBTとアライのための法律家ネットワーク(LLAN – Lawyers for LGBT & Allies Netwotrk)」を共同創設され、現在もLLANの理事をされています。

AFSは、多様性に満ちた世界において、平和と相互理解の推進のために行動する責任ある地球市民を育てるために活動しています。根底にあるのは、すべての個人、そしてすべての国と文化に、それぞれの尊厳と価値があるという信念です。人種、性、言語、宗教、社会的地位の違いとは無関係に、人権と基本的自由が尊重されるよう、また、必要な知識や能力、理解力を多くの人々が身につけられるよう、異文化と接し、学ぶ機会を提供しています。

世界(もちろん日本を含みます。)には多様な性指向や性自認の人がいます。また、身体の性別と自分の思う性別が一致せず、違和感を持っている人もいます。AFSの参加者(派遣生、留学生、ホストファミリー)も多様です。ホストファミリーが同性カップルということもあります。

今回のセッションは、LGBTQについての知識を深めることから始まりました。途中、疑問に思ったことや質問には佐々木さんに随時回答していただきながら、ボランティアたちは、いまの自分たちにとって何が必要か、これからどんな姿勢で生徒と向き合うか考えを深めていきました。

このセッションで目指したのは、LGBTQというトピックを通じて周りの人たちへの理解を深めることです。

実際、セッションに参加したボランティアからは
「私たちはこの課題を特別視しがちですが大切なのは生徒個人の意思が尊重されること。本人がどのように環境に向き合いたいのかを聞き取りながら、与えられた環境の中で関係者の協力・理解を得つつサポートしていく力が求められていると思う」
「様々な角度から見ると、だれでもminority の側面があるということを忘れてはいけない」
「性的ダイバーシティに向き合うことは、その他多くある認識されにくい多様性(発達障がいなどのニューロダイバーシティ、文化的・宗教的な背景からくる多様性など)も含めてAFSが真に多様性を受け入れる組織として成長する大切な過程だと思う」といった感想が出ました。

AFSはこれからも、人間の尊厳、違いの尊重、調和、感受性、寛容の精神と価値観に基づき、平和と相互理解の推進のために行動する人が増えるよう、研修と活動を続けていきます。


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