5月21日。ローカルオリエンテーションを開きました。
AFSでは留学初期の1〜2ヶ月経過したところで、生徒、ホストファミリーに集まっていただき、それまでの生徒の適応が順調かを確認して、修正が必要であれば、アドバイスをして話し合いをします。今回は、支部ボランティアのうち、リエゾン・パーソン(LP・生徒、ファミリー、学校を繋ぐサポートスタッフ)を務める人、とホストファミリーの皆様にも集まっていただきました。また、昨年8月に来日して既に留学の8ヶ月以上を過ごした秋組生が自身の経験から、アドバイスをしてもらいました。

生徒たちの話し合いから――

オリエンテーション中のアクティビティーで「サクセス・ギャラリー」をしました。これまでにできるようになったこと、小さな成功を生徒それぞれに発表してもらいました。
・最初は日本語が一言もわからなかったが、今は友達や家族の言っていることはわかるようになってきている。
・バスの運転手さんに「おはようございます」というのが恥ずかしかったけど、今はためらいなく、挨拶できるようになった。
・味噌汁が最初は美味しくなかったが、今は大好き。
などなど。
どの成功体験にも自然発生的に生徒たちから拍手が起こったのも微笑ましかったです。
中でも
・自分はあまり我慢強い人ではなかったが、今は前より辛抱強くなり、異なる意見持つ人のことを理解しようとしている
という成功体験を発表した生徒に、ひときわ大きな拍手が湧きました。

「学校でなかなか友だちができない。どうしたらいい?」
「とにかく、毎日、自分からおはよう!とか元気?とか声かけてみて!スマイルを忘れずにね。1回だけでなく、何度も」
「仲良くなりたい人のそばを離れない(stick to him or her!)そうすれば、段々打ち解けるよ、焦らないで」

「少しホームシックで、毎晩本国の友人や家族に電話している」
「ホームシックが結果的に解消されて、自分が異文化に適応しつつあると思えるなら本国とのやりとりもいいかもしれないけど、周りの人(ファミリーや友だち)がさみしく思っていないかしら?」

先輩秋組生の2人が、よいアドバイスをしてくれます。

AFSプログラムは長期滞在の「旅行」ではなく、暮らしながら、周囲の人たちと関係を築きながら、異文化を学習するプログラムです。異文化とは観光名所に出かけなくても、日常の些細なことからも経験できます。信号のサインひとつ、ペットボトルに入っている飲み物の種類、ゴミは本人が基本持ち帰ること、このあたりは最初は違和感しかない留学生が多いようです。受け入れている私たちからするととるに足らないことでも、心臓が飛び出すくらいびっくりすることの連続なんだ!と過去にも言われたことがあります。そのドキドキ、びっくりする気持ちを否定せず、寄り添い、小さな成功を大げさなくらいに褒めることで、生徒が自信を持てて、幸福感を感じてもらえたら、支部としても嬉しい限りです。

 


支部へのお問合せ

(公財)AFS日本協会 長野南信支部
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