「AFS Global STEM Academies」は「STEM」「サステナビリティ」「ソーシャルインパクト」をテーマにしたAFSの新しいハイブリッド型プログラムです。動画学習とライブセッションを組み合わせた「12週間のオンラインプログラム」と「4週間の体験・実地研修」で構成されており、プログラムを通して、同世代の世界の仲間と共に世界的課題の解決を目指すために何ができるか、を考えられるようになっています。

2023年はエネルギー関連企業・BP社による支援で18ヵ国を対象に180名分の全額奨学金枠が設けられ、日本からは選考の結果9名が参加、AFS国際本部が各生徒の派遣先を決定した結果、ブラジル、アメリカ、インド、ヨーロッパで各2名、エジプトで1名が現地でのさまざまなワークショップや研修に参加しました。

オンライン学習の効果を実感

AFS Global STEM Academies は専門的な内容も含め、すべて英語で実施されることから、参加を希望される方には、一定の英語力、特に高いスピーキング能力で高いスコアを持っていることを応募時の条件としました。

オンラインプログラムの内容については、難しかったという声もありましたが、満足度は高く、「⁠具体例を用いて説明してくれる動画はとてもわかりやすく、理解の助けになりました」「⁠ライブセッションでは英語を使って色々な国の同じ年代の人たちと話せてとても学びが多かったし、少し自信にもなりました」など、ポジティブな感想が集まりました。

また、「世界各地の友達と繋がれたこと、世界の歴史について仲間と深く議論しあえたこと、ハイレベルなモジュールを視聴し普段考えることのないテーマを熟考できたこと、くだらないジョークで友達と笑い合えたこと、今も私の目の裏に鮮明に焼き付いています」という声が届くなど、オンラインでも各国の同世代の履修者との関係性を深めたことが分かりました。

渡航プログラム中の協働プロジェクトでも「SDGs プロジェクトのアイディアを考えるときに、モジュールで学んだ発想の方法が役に立ちました」「現地での意思疎通やステレオタイプなどを減らすことに役立てることができたと思う。本当にみんな物の視点が幅広く柔軟な考え方で、揉め事なども起こらず気持ちよく過ごすことができました」とオンライン学習の効果を実感し、現地プログラムがより効果的なものになったという体験談が届いています。

今後につながる体験

AFS Global STEM Academiesは、同世代の世界の仲間と共に世界的課題の解決を目指すために何ができるか、を考えていただくことを目的としています。オンライン学習、そして現地体験を経て、2023年度の参加者の多くは、学びを今後につなげていきたいとの抱負を語ってくれました。

「自分の興味のある分野から世界に貢献できる商品・システム・サービスなどを生み出したり、研究を続けたりして、1人でも多くの人に良いインパクトを与えられる人になりたい。今後は、英語力を高めて、他の言語にも挑戦するなど、世界中の人々と繋がれる手段を増やして、もっと自分とは違う環境の中で生活している人々について学びたい」

「課題解決のために町全体で取り組んでいる姿勢と日本との違いに衝撃を受けました。また、他の参加者と話して、彼らの世界への関心の高さ・行動力を感じ刺激を受けました。その刺激は、同世代の仲間の活躍を応援したい、自分もこんなことに挑戦してみたいという目標へと変わり、自分の中の軸になったように感じます」

「これからは自分1人で大きな影響を与えられる方法を探すのではなく、世界各地の仲間それぞれが活躍することでより良い1つの世界を作っていきたいなと思うようになりました」

「日本の技術力や率先している取り組み、日本人としての考え方やマインドなどの強みを活かして協力できる面があるのでは?と感じました。そのためには自国のこと、そして他国の情勢や文化、風土を知ることが大切だと思いました。不安定な状態の今だからこそ、もう一度互いに心を引き寄せることが必要だと強く思います」

AFSはこれからも、体系的な学びや体験を通じた学びを現実社会に活かしていけるよう、さまざまなプログラムを提供していきます。多くの方のご参加をお待ちしています。

AFS Global STEM Academies に関する最新情報はプログラム紹介ページをご覧ください。
AFS Global STEM Academies


 

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