
ホストファミリーをやろうと思ったきっかけは?
ホストマザー(以下、Hm): 夫に相談した時に、息子のためになるし楽しそうという話になりました。私は成長意欲が高く、面倒くさいぐらい向学心がある人間で、今まで短期留学、大学院、英語の勉強など自分に投資をしてきました。でも、仕事がちょっと落ち着いた時に、自分ではなく次世代の子を応援するようなことに投資をしてもいいのかなと思いAFSの扉を叩きました。
留学生のファーストインプレッションは?
Hm: メキシコの留学生と聞いて、色眼鏡でノリの良い子を想像していたら、とてもシャイな子が来たなあ、というのが第一印象でした。最初は日本語は挨拶ぐらいしか喋れなかったので、私が間に入って英語でコミュニケーションを取っていました。
困ったことをどう解決しましたか?
Hm: アリシアが初めの頃に覚えた「大丈夫」という言葉がありました。そう言われて安心していたら、当日になって何も分かっていなかったということも。そのような経験をするうちに、「本当に大丈夫?」と聞くようになりました。体育祭の前日の夜10時にゼッケンを持って、「ママ、これちょっとできないんだけど…」と言って来たこともありました。針に糸を通しても糸がめちゃくちゃ長い。それをどうやって縫うの?という長さで(笑)。彼女、分からない日本語のお知らせを読んで、やったことのない裁縫を頑張ったんですよ。これはアリシアが結婚する時に話せますね。
ホストファミリーの醍醐味とは?
Hm: 異文化交流を24時間できることです。言語を飛び越えて、価値観や育ってきた環境が全然違うことを体感できること。日本の中で異文化に肌で触れるのはやっぱり違う。
例えば、息子は学校で周りの子によくハグをして、「やめて」という子もいたので一時期悩んでいました。当時、「お友だちはあなたを嫌いなのではなく、ハグという行為自体に戸惑っているんだよ」と説明していました。でも、アリシアはハグを幸せと感じる子でした。彼女は、他の日本人がしない息子のハグがすごく嬉しく、助けられたといつも話していました。息子はまだこの経験を言語化するのは難しいと思いますが、引き出しが増えているといいな思います。
ホストファミリーをやって、今思うこと
ホストファーザー: もちろん、ちょっと特別なことを日本にいる間に体験させてあげられたらいいなとは思いましたが、スタート時からすごく丁寧にとは考えていませんでした。なるべく自然にやっていたからこそアリシアが帰った今は寂しいと感じています。
Hm: 「お疲れさま、全てやり切った!」という満足感ですね。
メキシコからの留学生アリシアさんを10か月間受け入れ
東京中央支部 樋口さんファミリー
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