刺激的な日々を過ごした留学から帰国して11年。14時間飛行機に揺られたどり着いた先には、変わらぬ愛で包み込んでくれる大切な人たちが待っていました。

言葉も曖昧で、日本とは違う文化の中で戸惑いもあった高校生の私をホストマザーとファザーは本当の家族同然に育ててくれました。ホストシスターやブラザーとは映画を見たり、出かけたり、多くの時間を共有し、日本では兄弟のいない私にとって、かけがえのない存在になりました。
そして、何より私を可愛がってくれたのは、mormor(スウェーデン語で母方の祖母の意味)です。編み物やシナモンロールの焼き方を教えてもらいながら仲良くなり、寒い寒い雪の日にソファで並んで朝から晩までセーターを編んだのは、さまざまな経験をした留学生活の中でも濃く記憶に残っています。

私の帰国後、ホストファミリーとは何度かお互いを訪ねあってきました。
1度目はmormorの70歳の誕生日。誕生日プレゼントに私に会いたいと、私の帰国の1年後にママやホストシスターと一緒に日本に会いに来てくれました。

2度目は大学生の時のスウェーデンへの帰省。
3度目は私の結婚式にmormorを含め、家族全員で参列してくれました。全員で参列してもらえるとは夢にも思っておらず、当日のスピーチでホストファザーが私の両親に「送り出してくれてありがとう」と話す姿には、思わず涙しました。


そして今回が4度目の再会。今回の帰省の目的は、私が色濃い日々を過ごした場所を夫にも見せたかったのがひとつ。
そして、ホストファミリーに秋に生まれた息子に会ってもらいたかったのがもう1つの理由です。

8ヶ月の息子を連れての長時間フライトや慣れない場所での生活と不安もありましたが、現地での1週間はそんな不安が吹き飛ぶような日々になりました。
10代の頃に私が感じたのと同じ温かな愛で夫と息子を迎え入れてくれ、川で泳いだり、Fikaと呼ばれるコーヒータイムを楽しんだり、ザリガニを食べたり…家族と一緒にスウェーデンの魅力を余すことなく感じる日々となりました。息子も終始ご機嫌で、大自然を満喫していました。

スウェーデン語で手遊び歌を習い、ホストシスター達の赤ちゃんの頃の話に耳を傾ける時間は、留学中にはなかったもので、非常に新鮮でした。そして何よりも、ホストファミリーが孫・ひ孫・甥っ子として私の息子と接してくれていることに感慨深くなりました。
この機会に夫と息子と共にスウェーデンを訪れることができて本当に良かったと心から思います。
AFS61期(2014-2015)スウェーデン派遣生 T.Mさん