AFS留学の対象はなぜ高校生なのですか? AFS留学生たちは異文化の中で、時として困難とぶつかりながらも、毎日の学校や家庭での生活を通して日本のことを少しずつ理解していきます。感受性豊かで柔軟な高校生の時期こそが、こうした異文化体験に最も適した時期とAFSでは考えます。
留学生の出身国について教えてください。 アジア・中南米・ヨーロッパなど、非英語圏からの留学生数が全体の8割を占めます。出身国も50か国以上に広がり、英語圏に偏らない幅広い交流を進めています。一人でも多くの高校生に日本の生活を体験してもらえるよう、出身国にこだわらず受入れてくださるご家庭を歓迎します。
留学生は日本のどの地域に滞在しますか? AFSの受入プログラムは、ホストファミリー(受入家庭)または寮、ホストスクール(受入学校)、サポートボランティアが揃う地域で実施しています。そのため基本的には既に体制が整っている「支部」がある地域および「その他活動地域」での受け入れが多くなりますが、支部がなくても受け入れが実現するケースも増えてきています。ホストファミリーのご希望をいただいてから近隣高校にホストスクールをお願いしたり、サポートボランティアを探すという順序になることもありますので、まずはご相談ください。 なお、支部があってもお住まいのエリアによってはサポート体制が十分でなく、受け入れをお願いできない可能性もございますのでご了承ください。
ホストファミリーに応募するための条件はありますか? ご家族全員がAFS留学生を迎えることに賛成してくださることです。 ご夫婦二人だけのご家庭や、ご両親のうちいずれかが単身赴任中のご家庭でもホストファミリーとしてご応募いただけます。
共働きでもホストファミリーになれますか? 近年は共働きのホストファミリーも増えています。AFS留学生は日本の高校生と同じように学校に通い、部活動に参加したり、友達と遊びに出かけたりしますので、常にお世話をしなければいけないと堅苦しく考えず、「高校生の家族が1人増えるだけ」とお考えいただき、ご家庭ごとの方法で交流を楽しんでいただければと思います。
外国語を話せる家族がいなくても大丈夫ですか? ご心配いりません。AFS留学生は家庭・学校での生活を通じて日本語を覚えていきますから、むしろ日本語に日々接することの方が大切です。 最初は戸惑うこともあるかと思いますが、お互いに理解していこうという気持ちがあれば大丈夫です。ボランティアのAFS担当者(LP)がおりますので、困った時にはいつでもご相談ください。
留学生用に個室が必要ですか? 共有するご家族と留学生の双方に歩み寄る姿勢があれば、同室でも問題ありません。 また、AFS留学生は日本の生活を体験するために来日しますので、特別な設備は必要ありません。留学生自身に布団を敷いて寝てもらうなど、ご家庭のルールをご説明のうえ、何にでもチャレンジさせてあげてください。
応募をすれば必ずホストファミリーになれますか? 必ずAFS留学生を受入れていただけるとは限りません。 AFS留学生は地域の高校に通学しますが、通学可能な範囲に受入高校がみつからない場合 受入れのご希望に制約があり、人数や男女比などの関係で調整がつかない場合 当協会のサポート体制が十分でない地域の場合 上記の場合は受け入れが実現しない場合もありますので、予めご了承ください。
留学生の急病など、緊急時の対応は? AFSでは、災害、事故、傷害、疾病などの緊急時に適切な処置がとれるよう世界各国共通の基準を設けています。緊急時には事務局員とボランティアが連携して24時間体制で対応にあたります。
留学生が病気・事故・怪我をした場合の治療費は? AFS留学生は、AFS国際本部、その他の契約による医療保険に加入していますが、2012年の新在留管理制度導入により、3ヵ月を超えて日本に滞在する生徒には国民健康保険も適用されます。負担額は日本国民と同じ3割で、負担した医療費はAFS国際本部、その他契約している保険会社の医療保険でカバーされます。また、留学生自身の過失による賠償の発生に備え、第三者損害賠償責任保険にも加入させています。
お弁当は毎日必要ですか? お弁当は他の国にはあまりみられない、日本独特の文化といえますので、準備いただけるとAFS留学生も喜ぶことと思います。ただし毎回凝ったものを準備いただく必要はありません。毎日同じメニューでも、簡単なメニューでも、また留学生自身に詰めてもらっても構いません。無理のない範囲でご準備ください。 お弁当作りが難しい場合は、昼食代を渡して留学生本人が購入するようご指導ください。
ホストファミリーの経済的負担はどのくらいでしょうか? 家族が一人増える分の食費(昼食代も含む)や光熱費などの生活費を負担していただくことになります。 また、日常使用するシャンプー、石鹸、はみがき粉なども、AFS留学生が特別なものを必要としない限りは家族の一員として共有させてください。
家庭の事情で受入れの継続が困難になった場合には? 全期間を通して受入れていただくことが原則ですが、転勤やご家庭の状況変化で受入れの継続が困難な場合は家庭を替える(ファミリーチェンジ)ことがあります。また、異なる文化背景や相性の問題で、努力したにもかかわらずAFS留学生との生活が円滑にいかず、家庭を替わった方が双方にとって望ましいとAFSが判断した場合にも行うことがあります。
困ったときは誰に相談すればいいですか? LP(リエゾンパーソンの略)はAFS留学生、ホストファミリー、ホストスクールと定期的に連絡をとりながら、AFS留学生が日本の生活にスムーズに溶け込めるようサポートします。 LPはAFS留学生、ホストファミリー、ホストスクールが異文化体験上の問題に遭遇した際に、状況を理解し、支部や事務所と連絡を取り合いながら問題解決へのお手伝いができるような研修を受けていますので、ご遠慮なくご相談ください。
留学生は滞在中どのような行事に参加するのでしょうか? 来日直後、滞在中、帰国前のオリエンテーションの他に各支部、地域ごとの企画行事(歓送会、サマーキャンプ、スピーチコンテストなど支部、地域により異なります)に参加することになります。
留学生の日本語学習のためのおすすめの教材はありますか? AFS日本協会のボランティアが、AFS留学生への長年の日本語指導の経験から作成した、ワークブック兼指導書として作成した「高校生の日本語12か月 練習帳」をご紹介しています。
留学生はエイズ検査を受けていますか? エイズは日常生活で感染する心配のない病気で、入国、就学、就職などの際に検査を義務づけることはできません。これは個人のプライバシーと人権にかかわる大切な問題であり、AFSでも同様に考えます。
留学生が守らなければならない規則を教えてください。 基本的に受入国の法律に従って生活します。日本に滞在するAFS留学生は、喫煙、飲酒については日本の高校生としての規則に従います。 車の運転は、AFSの規則により一切禁止されており、これに違反すると早期帰国の対象となります。その他の具体的なきまりはホストファミリー決定時にお送りする「ホストのしおり」をご覧ください。
ホストファミリーに決まるまでの手順を教えてください。 まずはパンフレットをダウンロードしたり、説明会に参加するなどして詳細をご確認ください。 その後、ホストファミリー申込書をお送りいただきましたら、各地域の担当者がご連絡のうえ、各ご家庭を訪問し、AFSの趣旨やプログラム内容についてさらに詳しくご説明いたします。その際に各ご家庭の日常生活についてもお伺いし、AFS留学生との組み合わせの参考とさせていただきます。 そして、各国AFSが選考した留学生と各ご家庭の特徴を十分に考慮したうえで、慎重に組み合わせを決定していきます。通常、ホストファミリー決定のお知らせは留学生来日の1か月前頃です。