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四方敬之さん
内閣副広報官
(AFS27期生 1980年~1981年)京都大学卒業後、外務省入省。日米地位協定室長、国際報道官、経済条約課長などを経て、2010年より現職。
Twitter http://twitter.com/#!/norishikata

—AFSでの体験はその後のキャリアでどのように生きていますか?

私は、AFSで留学していなければ今の仕事には就いていなかったと思います。社会人になってもAFSとの関係は大事にしていて、先日も帰国後30周年の同窓会に参加しました。高校生の17、18才の時に、一緒に特定の経験を共有したことで、時間が経ってもこのように仲間でいられるのだと思います。
今、私は総理官邸で国際広報室長を務めていますが、この仕事はまさしく異文化間のコミュニケーションの仕事です。3.11東日本大震災のあと、世界中から色々な問い合わせやインタビュー依頼がありましたが、このようなコミュニケーションを行うときに重要なことは、相手がどのような思考回路で、どのような視点で物事を考えているのかを理解することです。AFS留学で経験したことが、今の仕事でも活用できていると思います。

AFS体験がその後のキャリアにどのように生きているか (動画メッセージ)

—AFSならではの魅力は何だと思いますか?

外交の世界にはAFS留学経験者の方が多く、色々なところでお会いすることがありますが、これはおそらくAFSの理念と関係があるのだと思います。
紛争や戦争は、文化の衝突やお互いを理解していないことによって発生しますが、AFSには若い世代の相互理解をプログラムとして実現するという理念があり、その重要性を共有する文化があります。このように理念に裏付けされているので、AFSの留学経験者は初めて会った人でも「この人は自分と同じものを共有している」と思えるのだと思います。

AFSの魅力 (動画メッセージ)

—留学を考えている人に、メッセージをお願いします。

異文化で生活する際には、適応の問題というのが誰にでも起こりえます。しかしAFSプログラムではカウンセラー(相談者、リエゾンパーソン)が支援をしてくれますし、問題を乗り越えることによって成長していくという側面が非常に大きいです。
異文化と接することによって自分の視野が広がったり、新しい考え方や発想が生まれたりするということを高校生ぐらいの年代で経験することは、人生においても大きな意味をもつのだと思います。AFSの1年がすべて楽しかったかというと、つらいこともありましたが、トータルでみるとこんなに素晴らしい1年はなかったのではないかと思います。

留学を考えている人へのメッセージ (動画メッセージ)


この記事のカテゴリー: AFS体験 その後の進路・活動 アメリカ

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