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浦田秀次郎さん (AFS14期生 1967年~1968年)
早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科教授
慶應義塾大学卒業。スタンフォード大学経済学部大学院修士号および博士号取得。ブルッキングス研究所研究員、世界銀行エコノミストを経て早稲田大学へ。2005年より現職。1995年より日本経済研究センター主任研究員、2001年より経済産業研究所ファカルティ・フェロー。

—AFSでの体験はその後のキャリアでどのように生きていますか?

AFSでアメリカに行っていなければ、全く違う仕事を選んでいたでしょうし、全く違う人生を歩んでいたと思います。留学中に他の国の人たちと交流したり、ホストファミリーと1年間過ごしたりする中で、国際的な仕事に就きたいと思うようになりました。そこで実際に国際機関で働いている人に、どのようにしたら国際機関で働けるのかと聞いたところ、アメリカの大学院で博士号をとるのが一番早いと言われましたので、大学を卒業したらアメリカに行こうと決めました。大学院の後は、国連より世界銀行のほうに興味を持ちましたので、世界銀行で調査部員になり、発展途上国に行って支援政策の作成を手伝うというような仕事をしていました。
AFSの1年の体験がなければ、このような大学院への留学や、世界銀行への仕事には繋がらなかったと思います。

AFS体験がその後のキャリアにどのように生きているか (動画メッセージ)

—AFSならではの魅力は何だと思いますか?

高校生という、まだ将来何になりたいかがそれほど固まっていない、考え方も柔らかいときに行けるのがAFSです。1年間ホストファミリーと一緒に過ごすプログラムというのは私の知る限りではあまりありませんし、留学の同期や前後の期の人たち、地元の人たち、外国の人たちなど、人のネットワークが非常につくりやすいことも特徴です。
今ASEAN(東南アジア諸国連合)で事務局長をしているスリン・ピッスワンというタイの人がいますが、実は彼も私と同じ年にアメリカに留学していて、後々お互いにAFS生だとわかったときには話が盛り上がりました。海外に行っても、色々なところでAFS生に出会えるというのは、素晴らしい財産だと思います。

AFSの魅力 (動画メッセージ)

—留学を考えている人に、メッセージをお願いします。

どこに行くかということは置いておいても、高校生のときに海外に行って、1年間その国の人と暮らすということは、その後の人生に非常に大きな影響を与えると思います。それがアメリカやヨーロッパの先進国ではなく、発展途上国であればなおさら、その人が今まで体験してきた生活とはかなり違う生活を体験することになると思います。
大学やそれ以降の留学では寮に入ったり、自分でアパートを借りて生活したりするケースが多いですから、家庭に入れる、向こうの人と1年間一緒に生活できるというチャンスは、この高校留学の機会を逃したらもう二度とないのではないでしょうか。それは発展途上国に行けばなおさらです。そういう意味では非常に貴重な体験ですので、若い人にぜひチャレンジしてほしいと思います。

留学を考えている人へのメッセージ (動画メッセージ)


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