5月26日。快晴のこの日、留学生4名、派遣生など日本人中高生4名、帰国生3名(社会人)を含む20名のメンバーで、今年も北八ヶ岳連峰・横岳(2,480m)の山頂を目指して登山をしました。

9:15に北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅前にて集合。
初顔合わせのメンバーもいるのでまずは軽い自己紹介。1日の登山行きの同志の確認です。
留学生は支部の留学生3名(イタリア、アルゼンチン、スリランカ)、異地域交換プログラムで東京・城北支部より来信中のイタリア生1名。

2480m 横岳頂上で「おやま」のポーズ!

まずはロープウェイで一気に2,200mの山頂駅へ。ゴンドラの車窓から縞枯山の枯れ木と緑の木の不思議な縞模様に見入ります。
7分の空中散歩であっという間に山頂駅です。降りた途端「寒い!」の声が漏れます。下界は20度以上でしたが、山の上は朝の気温7度の世界です。
展望台で集合写真を撮って、10時にいざ出発!

溶岩と高山植物のコントラストが美しい坪庭

坪庭を散策している間はおしゃべりの余裕もありましたが、登山コースに入った途端、口数は少なくなり、急峻な山道に皆、慎重に歩を進めます。

本格的な登山道に入り、真剣な面持ちで登ります。

30分ほど歩いたところで最初の休憩。
登山道の右側がビューポイントになっていて、ロープウェイ駅や山小屋(縞枯山荘)が見えます。寒い!と感想を漏らしていた生徒が汗だくになっています。
2,000mを超えているのに、ウグイスの声も聞こえます。水分を補給して、行動食のチョコやナッツ類を口にして、元気になったところで、さらに登ります。

最初の休憩ポイントです。

このあたりは岩がゴツゴツしていて、軍手をした手で上体を支えながら、足場のいいところを選びながら登ります。
空気もだんだん薄くなり、息が上がりますが、頑張って!

険しい道、笑顔で盛り上げる帰国生。感謝!

そうこうしていると、左側に横岳ヒュッテの三角屋根が見えてきます。
ここで2回目の休憩。思い思いにベンチや丸太に座り、休みます。皆、疲れてきていますが、表情はいい感じ。よし、これなら全員登頂できるかな。

2度目の休憩は横岳ヒュッテ前で。

ヒュッテから頂上までは森林の中、残雪がある急な登り道。
毎年、スニーカーの生徒はツルツル滑ったり転んだり。大丈夫?と声掛け合い、転んだ相手を助け起こし、協力して登ります。
最後は何十段もの階段。ハァハァと息を切らしながら、登ります。

ヒュッテからの最後のアプローチは毎年残雪あり。最大の難所。

登り切った先の壮大な頂上パノラマが頑張った何よりのご褒美です。
登頂時間11:30。ほぼ予定通りです。
後ろを振り返ると南八ヶ岳連峰、その奥に南アルプス連峰。甲斐駒ケ岳を含む鳳凰三山の峰々です。西に目を向けると、中央アルプス、そして御嶽山、北アルプス連峰。遠く突き刺したようになっているのは槍ヶ岳です。さらに手前の蓼科山の向こうには浅間山。

山頂、到着!この笑顔!

パノラマ風景を満喫しながら昼食です。
おにぎりやサンドイッチを頬張り、集合時はよそよそしかった生徒たちも皆、国境の垣根を超えて仲良くなってきました。

皆で食べるお弁当、サイコー!

下山中は異地域交換で来ているイタリア生の提案でしりとりをしながら降りました。日本語がまだ上手ではなくても難しいコトバを言えて、感心、感心。
登りは苦労した道もコトバ遊びをしながら、あっという間にロープウェイ駅へ14時頃到着。

帰りはしりとりをやりながら。「る」で始まる日本語、難しい~。

山麓駅へ下った後はコケモモソフトに舌鼓をうち、八ヶ岳の美しいポストカードで本国の家族に手紙を書くのも恒例です。
頂上まで登って、昼食を食べて、元の場所に降りてくる。たったそれだけのことなのに、1日を共に過ごして生徒同士、生徒と支部ボランティア同士、気持ちが近くなります。
お天気に感謝、八ヶ岳の大自然に感謝。さりげなく生徒たちをサポートしてくれた帰国生に感謝。
多くの力の結集で、今年も無事登山イベントを終えることができました。


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