2021年6月6日(日)、AFS日本協会は、AFS年間派遣プログラムに参加する生徒を全額で支援する奨学金プロジェクト「AFS平和の鳩プロジェクト」の参加生で、AFS年間派遣第68期生となる生徒の壮行会を開催しました。

AFS平和の鳩プロジェクトは、1962年~63年にかけAFS第9期生としてアメリカに留学した篤志家のご遺志に基づく全額奨学金プロジェクトです。60年を経てもなお大きな意味を持ち続けたご自身の留学経験を振り返り、今の高校生にも留学を体験してほしいという思いから始まりました。本プロジェクト生に採用された場合、AFS年間派遣プログラム参加費が全額免除され、さらに、留学に必要な準備金として30万円が支給されます。

壮行会当日、出資者のご家族様は、「私の母は、AFS日本協会をはじめ、多くの方々のサポートを受けて留学することができた。母の人生のなかで、AFSで留学した1年は、最も輝かしい1年だったのではないかと思う。そして、留学の機会を与えてくださったAFSへの感謝と、自分と同じように留学するチャンスを少しでも多くの日本の若者が得られるようにとの想いからAFSへの寄付を決めた。みなさんが社会人になり、なんらかの形でこの経験を社会に還元していただくことで母の想いを引き継いでいっていただけると嬉しく思う。」と生徒に語られました。

1962-63年、留学当時の貴重な記録も!約60年の時を経て、高校生たちの交流は、次の世代に受け継がれていきます

また、高校時代から交遊関係を続けてこられたAFSの同期生からは、「思い出がいろいろ出てくる。もう60年も前。AFSの体験は1年だが、友だちもホストファミリーも、関わる人も含めて、一生ものだと思う。また、AFSの特徴は『高校生で行く』こと。社会的には大人ではないが自分で考えられる力を持った世代。AFSは組織として、地域で必ず支える人がいる。応援団がいる。だからその人たちに気持ちを楽にして関わってほしい。そうしたら豊かな一生ものの1年を体験できる。どうぞ自分なりの体験をしてきてください。」と言葉を結ばれました。

「開拓」「挑戦」「飛び込む」「吸収」「真の地球市民に」「Take Action」。それぞれの思いを胸に、留学に臨みます

第1期生は昨年夏からの派遣を予定していましたが、新型コロナウイルスの世界的流行で生徒派遣を見送ったことから、新規募集を経て、2021年が初めての生徒派遣となります。
AFS平和の鳩プロジェクト生は、2021年夏からアメリカ、ヨーロッパ、アジア各地へ順次出発を予定しています。


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