この記事は、2021年2月に実施された、アジア高校生架け橋プロジェクト「高校生記者交流プログラム」参加生徒が執筆しました。


目標が未来を作り出す

高校名: 鹿児島県立甲南高等学校
高校生記者名: 今藤 彩佳(1年)
留学生名・出身国: Afifa Qirandha Suhardi 愛称:キラン 出身国:インドネシア

今回キランにインタビューするにあたり、自己紹介、お互いを知ることから距離を縮め、日本のことやインドネシアのことについて語り合い、趣味や友人のことまでインタビューしました。このインタビューの中で私はインタビューしたキランの将来について焦点を当て、目標を持つことが、彼女にとって今を楽しむ、頑張ることのできる原動力になることを見出しました。

日本に来た理由

Q: なぜ日本に来ましたか?
キラン: 「日本への奨学金を得たからです。私は多くの人が知っている言語を学びたいと思っています。中学校で日本語を学びました。さらに、私の父は日本の会社で働いています。時々、父の同僚が日本のお土産を買ってきてくれます。だから、日本に興味を持っています」

この他にも、日本は文化、自然、技術においてインドネシアよりも優れているところが多いと言っていました。また、写真を撮ることが趣味と教えてもらったので、インドネシアの自然の写真をいくらか見せてもらいました。

Q: Why did you come to Japan?
キラン:  “Because I got scholarship to Japan. When I was a junior high school student, I wanted to be an exchange student. So I have applied scholarship twice, but I couldn’t get it. Now, I can get it and I can study with you. Also, I want to learn about language, which many people know. When I was in junior high school, I learned Japanese. Moreover, my father works at Japanese company, sometimes his colleagues give me Japanese souvenirs. So, I want to learn more it in Japan.”

将来の目標

Q: 今後の目標は何ですか?
キラン: まだはっきりした夢は決まっていないけれど、今は日本の会社の社長になりたいと思っています。だから留学をしてたくさんのことを学んでいます。またこの留学の後も新しい奨学金を得ました。ほかの国でまた学ぶ機会を得たことをうれしく思います。

Q: What is your dream in the future?
キラン:  “I can’t decide a specific dream still, but now I want to be a manager in Japanese company. So I study abroad and learn a lot of things. Also, I want to be an exchange student after this time. Now, Igot next time scholarship, so I’m happy to take a chance to learn about other country.”

キランは様々なことに興味があり、身近な目標を一つひとつクリアすることで、自分の将来の可能性を高めているようです。彼女は現在、次の留学での奨学金を得ていて、私たちのいる甲南高校での留学が終わったらシンガポールか、イタリア、日本の3つの国のどこかに割り振られ、また新しい環境での生活がスタートすることを嬉しそうに語っていました。ちなみに、もし選べるとしたらどこに行きたいか尋ねると、家からフェリーで30分で着くシンガポールか、日本が好きだから日本にもう一度留学したいとのことでした。イタリアは多くの種類の言語があるから難しそうだとも話していました。
ここで話題は言語に移り、キランは日本語、英語、アラビア語、インドネシア語の4ヶ国語が話せることがわかりました。また、これらの4ヶ国語を織り交ぜて自己紹介をしてもらうことができました。

日本とインドネシアの違い(宗教と服装)について

キランはイスラム教徒です。そのため常にhijab(からだを覆う黒色の布)を身に着け、肌を他の人に見せないようにしています。また、日本では制服のある学校では同じ制服を毎日着る学校が多いですが、インドネシアの学校では制服が5枚あって、日ごとに制服が変わるようです。

取材記者コメント:

私はまず初めにキランにインタビューをする前に、お互いに自己紹介をして受けた印象と相手の色を伝えるアイスブレイクを行いました。それによって緊張が徐々に解けていき自然な会話ができたと感じました。インタビューをしているとき、キランが目標や夢を語っているときの表情は、希望に満ちていて話に惹き付けられるものがありました。
慣れない環境でも頑張ったり、自分の将来の可能性にチャレンジしたりできるのは目標があってこそだと再認識できました。


この記事のカテゴリー: AFS活動レポート

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