「インドに行かないなんて、損してる!!!」
インド派遣が終わり、2か月が経とうとしている今、私はそう叫びたくて仕方がない。
インドは私に多くのものを与えてくれた。価値観、勇気、チャレンジ精神、多くの思い出、友達、仲間、家族などなど。どれも私にとって大切なものである。
ちょうど半年前の私のような人の背中を押すことができればと考え、この体験記を書こうと思う。

半年前、私の日本での生活は典型的な高校生の生活だった。7時に家を出て、19時に部活を終えて帰ってくる毎日。この生活をなんで送っているのか意味も分からず、意味を見出そうともせず、ただ過ぎていく時間を何の疑いもなく過ごしていた。
でも、いつの日からかこのままでいいのか分からなくなった。そんな時にAFSのホームページを開いた。飛び込んできた「インド」の文字は、私の心を一気に掴んだ。もう、これしかないと思った。

7月、インドに到着した。
そこには、日本と正反対の世界が広がっていた。道路に車線なんてもちろんないし、道にはゴミがいっぱい落ちているし、野良ザルも野良ブタも野良ロバも野良牛も野良犬もいた。
その後の一か月は衝撃的なことばかりだった。道路の真ん中で丸焦げになっている車を見たり、ヒンディー語を喋っているクレヨンしんちゃんを見たり、インドの格差を目の当たりにしたり、シーク教の寺院の濁った池で顔を洗ってみたり、雨が降った日には「いい天気だね!」と言われ家のベランダですごくどんよりとした空を見つめたり(インド人にとっては雨天が「いい天気」のようだ)などなど。
そんな日々であったが、衝撃な出来事を飲み込む前に次の衝撃的な出来事が起こるので、うまく受け流す術を学んだ。そうしたら、人生が一気に楽しくなった。

インドのホストファミリーとは今でも仲良く、ビデオチャットで話したり、メッセージを送りあったりしている。ホストシスターとは将来の夢が同じことが分かり、共に夢を達成しようと誓い合った。
また、インドで出会ったイタリアや日本のAFSの仲間たちもかけがえのない存在となった。1か月間、お互いを支えあってきただけあって結束は強い。あるイタリア人とはクリスマスにプレゼントを交換する約束をしたり、日本の寿司を紹介してほしいと言われ一緒にショッピングモールに寿司を食べに行ったりした。

インドは私に色んなものを与えてくれた。その恩返しをしなくては、と考え様々なボランティア活動に参加することを検討中だ。
最後に、インドで出会ったイタリアやAFSの仲間、ホストファミリー、インド人の友人たちに感謝を述べたい。
シュックリヤー!
グラッツェ!

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