今年の夏、私はAmericaのCalifornia San Diegoへ4週間行ってきました。

イタリア、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、ドイツ、中国、日本からの様々な国から来る同年代の子たちと1ヶ月間、カリフォルニア大学サンディエゴ校で共同生活をするというカントリーミックスな留学プランでした。

午前は、アメリカのポップカルチャーや環境問題、いじめ問題、文法など週によって異なったテーマを学びます。
特に印象的だった授業は「音楽」の授業。先生がだれもが知っている流行りの音楽を流してくれて、その音楽を聴いてノって踊ったり歌ったりしたらいけないというものでした。ほとんどの日本人にとって音楽を静止した状態で聞くのは当たり前のことなのに、国によって音楽の聞き方でさえ違うことにとても驚きました!!

2週間目の後半には、Talent showという自分の特技を発表する機会があります。日本人8人では”ソーラン節”を、私1人では”少林寺拳法”を披露しました。すると、それを機に「僕もカンフーやってるよ」「私のお父さんがテコンドー習ってたよ」「私の友達が空手やってるの!」と声を掛けてくれる子が増えました。まさかMartial Arts(武道)で世界の友達と繋がることができるとは!!

夜ご飯のあとのアクティビティが終わったあとから寝るまでのフリーな時間、最初の頃私は毎晩のようにダンスを教えてもらいました。ジャマイカのダンスやアメリカでは誰でも踊れるというダンスなど自分たちの住んでいる地域のダンスを教え合いました。ソーラン節を教えたら大ウケ!!
またフリータイムには誕生日の子を祝ったり、ゲームをしたり、日本文化として書道やおりがみを教えたりしました。

アクティビティの中で特に印象的だったのはメキシコとの国境を訪れたときです。
涙が止まりませんでした。友達と抱き合いながら号泣しました。
昔はあんなに高い壁ではなかったそうです。壁はあるけれどハグをしたりキスをしたり物を交換することができた。でも今となってはハグもキスもできない。ましてや指一本触れられるかどうか。もしこの壁がなくなったら治安などの問題が悪くなるのもわかる。けれど、家族、友達、恋人がなぜバラバラにならなくてはいけないのでしょうか。メキシコ側の人と少しだけお話ができました。日本から来たと言うと「日本は良い国だ、私は知ってるよ」と言ってくれました。なぜこんな優しい人がこんなに辛い思いをしなくてはいけないのか。私は彼らに何かできないのか。今までのことやこれからのことを考え直させられたとても貴重な経験でした。

正直、私の場合は楽しいことばかりではなくむしろ辛いことの方が多かったです。
今まで母の仕事で何度も海外へ行ったことがありました。そこではほとんどの人が日本人の私を歓迎してくれました。
しかし今回は違います。
英語ができる国の子同士ですぐに仲良くなってしまい、黙っていたら何も始まらない。自分から動かないと。
もちろん話しかけてくれる子もいましたが頼らず自分から行くべきだと私は思います。
1人でいる子に話しかけたり、大人数の中に入っていったりするうちに友達が増えてきました。
しかし、話がなかなか続かない。英語力がまったく足りないのです。
加えて話し続けるには、知識の多さも必要。
そしてまたノリについていくことのできるパフォーマンス力も加えて必要だと思いました。
英語力、たくさんの知識、パフォーマンス力すべて揃えてこそ自分という存在に興味を持ってもらえる。

最初の1週間はあと3週間頑張れるかなと不安でいっぱいでした。
しかし最終日のお別れの日、国ごとに飛行機の便の時間が違うので一晩寝ずに起きて全員を見送りました。
その見送るたび泣いて泣いて泣きまくりました。ですが、連絡を取り続けようと言ってくれる子や、私の国に来たら泊まりに来てと言ってくれる子もいて本当に嬉しかったです。
今でもSNSで通じていたりメールをしたり電話をしたりしています。
今回の留学で本当に本当に本当に素敵な世界中の友達ができました。

-中島梨乃

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