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私は第一希望でホンジュラスを選びました。
きっかけは、知らない国だったのでインターネットで調べた事です。「世界1危険な国」、治安が悪く外務省も渡航中止勧告を出しているような国でした。この情報を知り、私は今を逃すと一生この国には行くことはできないと思いました。
AFSが安全を確保し守ってくれると信じて、ホンジュラスに行く覚悟をしました。

実際に行ってみて安全かどうかですが、普通に生活をする分には心配いりません。しかし、それは危険であるのが当たり前で、住人が気をつけて生活しているからです。
裕福な人々は、完全な車社会でどこに行くのも車で、家族も必ず送り迎えをします。
一人で歩く事や公共の乗り物に乗ることはほとんどありません。そのためスクールバスはものすごく満員で、幼稚園の子を私のひざの上に座らせることもしばしばあります。
タイヤはつるつるで、クーラーが無かったり、窓ガラスが無いバスやウインカーのつかないバスも普通に走っています。
道路はあちこち舗装工事をしていてガタガタなので、舌を噛まないように気をつけて乗ります。

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生物の試験問題 すべてスペイン語

こちらの学校は朝が早く7時に始まります。授業は、各教科ごとの教科書があるわけでもなく、先生が話すスタイルだったり生徒だけで話し合ったりと、スペイン語が理解できない最初の頃は いったい何の教科をしているのだろうかと、よく分からないまま時間だけが過ぎていくこともありました。
10時にブレイクタイムがあり、校内の売店でピザやクッキーを買って食べます。売店は鉄格子に囲まれていて、わずか手の入る位の隙間からやりとりをします。
勉強以外では仮装パーティ、美男美女コンテスト、朝ごはんを食べるパーティ、ダンス、マラソンなど多くのイベントがあり、とても楽しい学校です。

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朝ごはんを皆で食べるパーティ(集合)

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マラソン大会

最高学年の私たちのクラスは土曜日にボランティアをしています。
先日は幼稚園生から小学生の通う、公立の学校を訪問しました。私がせっけんペンで顔に花の絵を書いてあげると子供たちは喜んでくれました。
とても楽しくふれあえた時間でしたが、私の通っている私立の学校と比べると、言葉では表せない程の劣悪な環境でした。
貧富の差ははげしく、1回や2回のボランティアではどうにもならない現実がそこにはありました。

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ボランティアで公立の学校へ

あと2カ月、出来ればもう少しこの国を見て回りたいと思います。

2016年9月 ボランティア奨学金 奨学生
AFS63期 ホンジュラス派遣 / 中村 円

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