日本に帰ってきてから、一か月経ちました。まだ一か月しか経ってないのですがマレーシアでの生活がとても懐かしく感じます。留学中は本当にたくさんの人に支えていただきました。奨学金をくださって、こんなに貴重な体験をさせていただいて、本当にありがとうございます。

正直、留学から帰ってきたすぐは、本当に何か成長した部分はあるのか、また留学経験をどのように今の私の生活に表現していけばよいのかわかりませんでした。実際、マレーシアでもAFSのボランティアの方にもどのように留学経験を生かしていくか聞かれました。その時私は、留学って帰ってからが大事なんだと留学中に忘れてしまっていた大切なことを改めて思い出しました。
私はこのマレーシアでの経験を経て学んだことや、成長した部分をまずは言葉ではなく普段の生活から私の身近の人、家族や友人などに認めてもらうことが大切だと考えます。もちろん、言葉で伝えることも大切ですが、一番私の事を知っている人たちに感謝とともに私が成長し、いろんなことを経験してきたことを認めてもらえたあとに言葉で伝えれば自分の自信にもつながると考えます。

ホストファミリーと一緒にホストファザーの故郷に行きました。私が普段いるクアラルンプールと違ってとても田舎でした。海も見えてのんびりしたところです。

そのために、今私は、思いやりを大切にしています。マレーシアの学校で出会った友達は本当にみんな優しくて、何もわからない私にいつも怒らず、何度同じ質問をしても丁寧に応えてくれました。
日本では、何度も同じことを聞いたり、質問したりしたら迷惑かなと人に尋ねることを躊躇してしまう人も多いと思います。それは、日本人の優しさの文化が裏目に出てしまっている部分でもあります。マレーシアでは、みんな分からないことや疑問に思ったことは、すぐに言います。
私も最初は、マレー語が分からなくて授業中に聞きたいと思っても授業を中断させてしまったり、友達が迷惑だと思ったらどうしようと思ったりしてなかなか聞けませんでした。しかし、そのことについてAFSの人と話していたら、その考え方は日本人らしいね、と言われました。確かに、とそこでまた異国の文化を学びました。それから私は、分からないことや言葉があったときには、すぐ誰でもいいので近くの人に聞くようにしました。
このことから私は、ホスピタリティ精神はただ人にやさしくするだけでなく、人が尋ねやすい雰囲気を自らの意思で作ることだと考えました。困っている人がいたら優しくする、そして困っている人が尋ねやすい、柔らかい雰囲気でいることに努めています。

スポーツデイの写真です。日本と同様、色で別れて競います。その前に派手に着飾ってトラックをみんなで一周します。 私は、伝統衣装であるバジュクバヤを着て先頭を歩きました。緊張して顔がこわばっています。

日本にはこれから、オリンピックへ向けて来日する外国人の方が増えるでしょう。きっと道中で困っている外国人の方たちを見かけると思います。その時に、優しく手を差し伸べて、相手の文化も尊重しながら、手助けができたらいいなと思います。

2019年・AFS66期 / 森村豊明会奨学金
マレーシア派遣 山口晏奈
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