感謝すること。それは私がこれまでの留学生活で一番考え、悩み、感じ、伝えた言葉です。

正直に言ってしまうと、日本での私は感謝することを忘れていました。例えば、家族との会話で、“ありがとう”の簡単な一言を言わずに過ごし、あまつさえ家族からの手助けは当たり前であると信じ込んでいました。
思い返してみると今までの私の生活は、家族との交流をないがしろにしていた節があります。
その間違いのせいで、私はホストファミリーを一月の初めに変えることになりました。

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家族との話し合いの際に、私は何も言えませんでした。彼らがどうして何も言わなかったのかと尋ねてきたからです。
思ってもみませんでした。極端に言えば、私は家族を大事にしていなかったのです。
あの震災で、あの事故で、私は感謝することの重要さを学んだはずなのに。
“当たり前”は当たり前でないとあれほど繰り返されてきたのに。

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学校の友達とCaverne Pont d’Arc を訪れた際の写真です。私(左手前)、Kaitleen(中央左側)、 Laura(中央右側)そして親友の Elisa(右手前)です

留学生活の前半は今までの甘ったれた自分を見直すためにありました。苦く、辛かったです。
奨学生として意気揚々と震災や原発事故を伝えるという大きな目的をもって日本を出発した私は、家族との仲さえままならず、日本を伝えるどころか、寧ろ私が人間として本当に大切な何かを教えられました。
おそらく、前半戦は私の完敗です。ですが、後半戦は私の完全勝利で終わると信じています。
なぜなら、私は人間として最も大切なことを学びました。そして実行しています。
一度味わった挫折のような気持ちが私に強さを与え、成長させてくれています。

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卒業試験にむけての、グループワークとして、福島第一原発事故について調べ、発表します。上の写真はその発表に向けて、原発事故について調べたことをまとめた雑誌です。前の写真で紹介した三人の友達と一緒に九月から取り組んできました。彼女たちは私を快くグループに迎えてくれたどころか、主題として、私が日本人だという理由から、福島原発について取り組むことを提案してくれました

これからの目標として、留学の前半に実行できなかった、奨学生として私の体験をより多くの人々に知ってもらうことがあります。それは義務であり、等しく権利でもあります。
これからの時間を有効に活用しながら、奨学生としての責任をしっかりと果たしていきたいです。みなさんに、ありがとう。

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彼女たちは私のAFSの輪によってできた友達です。つまり、私のように留学生としてAFSでフランスに来ているドイツから来たAnnkatrin(左)とアメリカから来たSophia(右)です。最初のオリエンテーションから私に親切にしてくれました

2016年2月 ジャパンソサエティみちのく応援奨学生
AFS62期 フランス派遣/ 立川目まどか

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