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AFS日本協会は、東日本大震災被災地の高校生を対象とした1年間の留学奨学金制度「みちのく応援奨学金」「ジャパン・ソサエティーみちのく応援奨学金」「JFAMみちのく応援奨学金」の奨学生を決定し、9月28日(日)に仙台市市民活動サポートセンターにて授与式を行いました。

この奨学金制度は、東日本大震災で大きな被害を受けた地域の復興を“地域と世界をつなぎ、地域の未来を担う人材を育成する”ことによって支援するものです。
「みちのく応援奨学金」はAFS関係者や趣旨に賛同してくださった個人・法人の寄付をもとに、「ジャパン・ソサエティーみちのく応援奨学金」はニューヨークのジャパン・ソサエティーが全米から寄付を募った被災者支援基金の一部をもとに、「JFAMみちのく応援奨学金」は香港を拠点とするJFアセット・マネジメントの社員・OBの有志の募金をもとに設立された奨学金です。

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今回の奨学生は、2014年出発のAFS年間派遣プログラム第62期一般選考A・B日程を通過した生徒の中から計9名が選ばれました。
当日は臨席が叶いませんでしたが、ジャパン・ソサエティーからは櫻井理事長(元ニューヨーク総領事、元米国三菱商事社長)からは動画で、JFアセット・マネジメントの社員・OBの有志からは手紙で、奨学生にお祝いとメッセージが送られました。

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目録を受け取った奨学生は、続くスピーチで「震災の後、各国から来日したボランティアの方々を見て励まされた。私も将来は国際的に活動したい」「県の企画で韓国に行ったときにとても温かく迎えてもらったが、日本では韓国にネガティブな印象を持つ人もいて、悲しい思いをした。こんなちょっとした誤解や先入観をなくすことが平和につながるのでは」「将来は医者になって、日本の良さを活かしながら世界で人々を助けたい」など、留学や将来に対する様々な抱負が語られました。

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帰国生

今回は、この夏に帰国したばかりの第2期奨学生(AFS60期生)の中から、髙橋茜さん(アメリカ派遣)、田中美音さん(香港派遣)、中野雄貴くん(アメリカ派遣)の3名が帰国報告を兼ねて参加してくれました。
「奨学金を寄附してくださった方は、自分の留学を応援してくれている方だと思うと心強い。多くの人に支えられた1年だった」と感謝を述べるとともに、「留学中は思い描いていたことと違うことに直面することも多々あるが、“ハズレ”“運が悪かった”と感じたことを“当たり”に転換できるかどうかは、自分の意識と努力次第!ぜひ頑張ってほしい」「語学は行けばなんとかなると侮らずにしっかり準備していったほうがいい」など、留学中のエピソードを交えながら後輩にアドバイスしました。
また、当日は出席できなかった中澤耀介くん(イタリア派遣)からは、後輩や関係者に向けたメッセージが届き、参加者に配布されました。

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岩手支部、宮城支部ボランティアよりメッセージ

各奨学金の受給者は下記の通りです。

▼みちのく応援奨学金

富田理子さん/岩手県立不来方高等学校/イタリア派遣内定

▼ジャパン・ソサエティーみちのく応援奨学金

北村詩織さん/茨城県立竹園高等学校/ドイツ冬組派遣内定
篠原夕依さん/筑波大学附属高等学校/アメリカ合衆国派遣内定
鈴木夏帆さん/福島県立あさか開成高等学校/マレーシア派遣内定
立川目まどかさん/岩手県立不来方高等学校/フランス派遣内定
永崎友貴さん/水戸葵陵高等学校/アルゼンチン派遣内定
西尾風香さん/宮城県仙台二華中学校/スイス夏組派遣内定
沼畑早希さん/八戸聖ウルスラ学院高等学校/ニュージーランド派遣内定

▼JFAMみちのく応援奨学金

野口佑芽さん/郡山市立郡山第二中学校/フランス派遣内定

次年度以降も本奨学金制度を続けていくために、皆様の暖かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

みちのく応援奨学金 授与式にて
フランス派遣内定生 出発前の声

▼寄附 > みちのく応援奨学金


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