台風が襲った1週間後の10月20日に、秋生ベルギー女子生、春生ウルグアイ男子生がそれぞれ、AFS留学生として充実した週末を過ごしました。
長野南信支部の留学生、ホストファミリー、ボランティアともに、幸いに台風の被災者になることは防げましたが、長野県の北部の千曲川沿いなど恐ろしい被害に遭ったことは、報道されている通りです。
来日間もないベルギー生は支部員と一緒に災害ボランティアとして、被災されている地域に出向いて、家屋内の片付けに従事しました。

 早朝に出かけ、受付を済ませて、約5時間、泥の撤去と浸水した家財の運び出しなど、休むこともなく黙々と取り組みました。
災害がめったに起こらないベルギー出身の生徒は、このような災害支援ボランティアは初めてだと話していましたが、自ら進んで重いものや汚れたものを運んだり片付けたりしてくれました。洪水で運ばれてきた泥水に浸かった布団や食品、食器、本などを丁寧に分別しながら…自らも泥だらけになりながら被災者のお宅から運び出してくれました。
1日の活動を終えて帰る時に被災者の高齢のおばあちゃんにあいさつした時、おばあちゃんが…「本当にありがとう。どうしたら良いか途方にくれていたけど、こんなに片付いた…ありがとう。」と言って涙ぐんでいらっしゃったそうです。とても良い1日になりました。

春に来日して留学生活も後半期に入ったウルグアイ生は第5回県高校生プレゼンテーション大会に参加。ここまでの日本生活から感じたこと、考えたことを発表しました。13組の日本人の高校生に混じって日本語で堂々と発表。結果は「小平賞」入賞でした。来日当初から上手な日本語でしたが、聞くと、自信を持って話せるようになったのは7月頃からだとか。当日は内容もさることながら、日本語力もさらに磨きがかかって、本人も自信を持って話せたそうです。

1年近い留学生活は、毎日が必ずしもエキサイティングではありません。退屈な日も何をやってもうまく行かない日もあります。その中で、それでも自ら失敗を恐れず行動することによって、かけがえのない結果を得ることがあります。悪い日もよい日も達成感を感じるためには必要、ということなのでしょう。


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