この記事は、2021年2月に実施された、アジア高校生架け橋プロジェクト「高校生記者交流プログラム」参加生徒が執筆しました。


*MAY THAI BE FULL OF DREAMS*

高校名: 秋田南高等学校
高校生記者名: 2年 松塚乃愛 糸屋百恵 古仲真央
留学生名・出身国: チョンクントッド・チェノックワナンさん(愛称:ドリーム) 出身国・タイ

ドリームと記者

タイは親日国として知られていますが、互いに知らないことも…。今回、取材を進めて初めて分かったことがたくさんありました。

ドリームの夢

乃愛: タイ人は皆ニックネームを持っているよね。dreamって素敵な名前だけれど由来は何?
ドリーム: 母は自分のニックネームdearと同じ頭文字dをつけたかったの。あとは適当につけたみたい。多くのタイ人もニックネームに深い意味を持っていないわ。でも私は自分の夢がこの名前で近づくような気がして好き!
乃愛: 素敵!そんなドリームの夢、その実現のための行動を教えて。
ドリーム: アニメーターになりたい。だから、その業界で有名な大学に行くことを目指して、毎日絵を描いているの。
乃愛: ドリームのアニメが観られる日を楽しみにしてるね。頑張って!

これに関連してタイの大学について調べてみると、タイは大学にも制服があり、試験や授業は全て英語の学校が多いそうです。日本に比べてタイは厳しいですね。ドリームも驚いていました。

写真左がドリーム

タイのポップカルチャー

百恵: タイでは、どんなアーティストが人気?
ドリーム: タイのアーティストはバンドスタイルが人気。若い人に一番人気なのはK-POP!!BLACKPINKやNCTというグループには、タイ人のメンバーがいるから!日本の音楽だと、嵐の曲を知ってる。
百恵: ドリームちゃんは日本のアニメが好きと言ってたけど、何が好き?
ドリーム: 私はエヴァンゲリオンが大好き。日本に来た理由がアニメっていうくらい、日本のアニメが好きなの。
百恵: タイで放送している日本のドラマやアニメはどんなものがある?
ドリーム: ドラマは「半沢直樹」や「GTO」を見たことがある。「鬼滅の刃」はタイでも人気!タイの友達も映画を見たと言ってた。アニメを学校に行く前に見て、学校で一緒に日本語を学ぶ友達と話すことも多いよ。

現在は、YouTubeやSpotifyなどの音楽・動画配信サービスなどを利用してほかの国のポップカルチャーに触れることも多いようです。

貧困の現状

私たちはタイの貧困についても聞きました。

真央: タイでは貧困と聞くとどんなことがある?
ドリーム: 経済格差が大きいことかな。タイではUpper class、Middle class、Lower classというのがあるの。
真央: クラスによってどう違うの?
ドリーム: upperとlowerでは月収が日本円で20万円位違うの。middleとlowerはあまり差がなくて月収が2万円位違うかな。lowerの人は学校に通えない子がいて、親も通えていなかった人が多いから親から教えてもらえない子もいるの。
真央: タイには学校に通う義務はない?
ドリーム: ある!15歳まで。だからmiddleの人は経済的に厳しくても通う。勉強してupperに行きたいからね。

調べたところ、学校に通えない子供たちは働いているそうです。収入はあまり良くないため、中には少しでも稼ごうと麻薬の運び屋に手を染めてしまう子どもも。

取材中の様子

記者コメント

今回の活動を通して、今まで気づかなかった、留学生との文化や考え方の違いを改めて実感しました。これを生かし、思いがけず誰かを傷つけてしまわないよう、人の背景や見えない部分にも注意を払っていきたいです。(松塚乃愛)

私は、音楽やアニメなどの文化は国が違っても広く受け入れられていることを再認識しました。また、それらの文化がその国について理解を深めるための大切なきっかけになるということが分かりました。今後は、この経験を生かしてもっと国際理解について学び、国際貢献ができるように努力していきたいです。(糸屋百恵)

経済格差は日本でもよく聞く言葉です。ドリームちゃんは「物価は上がるのに最低月収が上がるのは時間がかかる。」と話していました。このように貧困問題を解決するのは難しいことだと思いますが国を越えて解決に向かいたいと改めて思いました。(古仲真央)


この記事のカテゴリー: AFS活動レポート

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