少し前になりますが、9月24日、台風の影響もかろうじてクリアして、3年ぶりに高遠合宿を国立信州高遠青少年自然の家で開催しました。当初はコロナ以前のように1泊の宿泊を予定していましたが、この時期の長野県のコロナ感染状況を鑑み、日帰り行事に変更しました。
地元の日本人中高生との交流を目的にした高遠キャンプは毎年、留学生、日本人生徒の参加者にも好評で、日帰りと短くなっても工夫してやってみよう!となりましたが、蓋を開けて見たら、日本人生徒の参加者が少なく(1名)、開催自体どうしようか、直前までスタッフは逡巡しましたが、参加者少なくてもやってみよう!とゴーサインを出しました。

午前中はヒノキの箸づくり。食べやすいように片方を細くして、角の丸みを作り、最後は電熱ペンで飾り付け、です。
どの生徒も真剣そのもの!集中して90分チャレンジして、出来上がった力作をご覧ください。

先ずは「箸づくり」に挑戦
ガーナ生もベトナム生も集中して取り組んでいます!
ナイフとサンドペーパーで私だけのオリジナル箸を作ります
個性豊かなマイ箸の出来上がり〜

クラフトの後は遅ればせながらの自己紹介。ペアを作ってもらい、お互いの情報を交換しながら、相手を紹介する「他己紹介」を「日本語で」やってみました。
それぞれ、日本語が上達しているのがわかり、拍手喝采。中には話し始めは日本語だけど、終わりは英語になっていた生徒もいましたが、それもご愛嬌。「日本語で話し始める」ことがこちらの想像以上に高いハードルですから、それを初めて会う人たちもいる中で行うのは、チャレンジングなことです。

ペアになった相手を紹介する他己紹介
「こちらは中国出身の・・・」ラオス生が紹介します
隙間時間にけん玉に興じるベトナム生とそのLP

昼食は外の木立の中でミニピクニック。せせらぎの流れる涼やかな音を聞き、木漏れ日を浴びながら、用意したおにぎり幕の内弁当を完食。昼食が終わる頃にはもうだいぶ打ち解けて仲良くなった感じです。
午後は敷地内のミニオリエンテーリング。課題の標識を探してクイズに答えながら散策です。丸太の橋を渡ったり、どんぐりや栗を拾ったりしながら、2グループに分かれて行いました。いつもは尾根の方まで山を登り、谷を駆け下り、のコースですが、今回はのんびり気楽なお散歩です。

午後はミニハイクへ出発!丸太の橋がいくつもあります
朝まで台風の心配もあったのか嘘のようないい天気となりました
今日初めて会ったとは思えないくらい仲良くなりました

帰りの電車の時間を気にしながら、解散。解散前に「こんな風な楽しいイベント、来月もある?」と聞いてくる生徒もいて、支部としても喜んでもらえてよかったと安堵しました。
長野南信支部の高遠合宿は、長野ならではの大自然を存分に味わい、常日頃は時間に追われてスケジュールぎっしりの生徒たちが少しルーズな環境でリラックスして時間を過ごすことを目指しています。自由時間も多く「ねばならぬ」ことは極力少なくして、親睦を深めることを第一に考えています。集合時間も厳守、ではなく、遅れてもOK。今日、こうして会えたことを大事にしよう、という考え方は、今まで様々な生徒を受け入れてきて、そういう文化を持っている生徒にこちらが、教えられました。来年はもっと日本人生徒さんの参加者が増えて、宿泊もできますように、と願いながら、解散となりました。

長野南信の大自然、満喫しました!

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